とても品格があり賢い猫でした。
ご飯もヒルズサイエンスダイエットしか食べませんでした
人間の食べるものは全く食べない子でした
臭いをかいで・・・・食べませんでした
そのおかげで11年間、全く病気もせず、怪我もなく病院知らずでした。
クロは丈夫な猫と思ってました。
20年生きると信じて疑いもしませんでした。
そのクロが急にご飯を食べなくなりました・・・
はじめは暑さのせいかと思いました
しかし、二日三日と食べなくなり
水さえ飲まなくなってしまい・・・・
これはおかしい・・・と病院に連れて行きました
検査の結果
BUN140以上
CRE11,4
どう考えても腎臓でしょうと獣医さんは言われました
『猫は砂漠の生き物なんので、水をあまり飲まず、腎臓に負担をかけやすいのです。また動物は最後まで自分が弱った姿を見せません、飼い主さんが気づく頃はかなり病気が進んでいることが多いんです、脱水を起こしていますからとりあえず点滴をしますから入院させましょう』
『治りますか?』
『わかりません』
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毎日様子を見に行きました
入院する前よりぐったりしていました
大丈夫なのかしら・・・・
治ってまた元気になって欲しい・・・
『ニャーニャー』とか細く鳴くクロ・・・
心が締め付けられる思いでした
入院三日目
クロのお腹はパンパンでした
点滴を二本して、利尿剤をいれてもオシッコがでない・・・・
膀胱には尿がたまっていないので腎臓が機能していない・・・
このままですと大変危険な状態と言われました
腹膜透析しても助かるかどうか?わかりません
苦しそうなクロ・・・
変わり果てたクロの姿を見て最後は我が家で看取ることにして
退院させました
家に着くと・・・ヨロヨロした身体でトイレに行きオシッコをしました
やはり自分のトイレじゃないとオシッコが出来なかったようです。
何回も何回もトイレに行き・・・・
スポイトで水を飲ませ・・・
また元気になるんじゃないか???と一生懸命、看病しました
口に柔らかい缶詰をいれてあげても出してしまい・・
ただただ、水分補給だけでも・・・
退院して三日目の朝、最後の力を振り絞って・・・
トイレまでヨロヨロと・・・途中で倒れても・・
トイレでオシッコをするクロ・・・・
涙が止まりませんでした。
洗面所のバスマットの上で痩せた身体を何度も痙攣させました・・
もうお別れなんだ・・・と思うと
なみだが止まりませんでした。
『ありがとうね、ありがとうねクロ』と
痩せた身体を何度も何度もさっすてあげました
猫は涙を流さないと思っていましたが・・・
クロの目には涙があふれていました
その涙をみて、また涙があふれ・・・・
再び痙攣して・・・・
帰らぬひととなりました・・・・・
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