甥っ子からの虐待（エッセイ風⑱）

2006年6月27日(火) 498 / 2

当時、彼の実家には、チョコチョコやって来る6歳と4歳の彼の甥っ子がいました。
この2人はかなりの暴れん坊で、骨折するような兄弟喧嘩をする程の2人でした。

ＦＩＮが家族となってまだ日も浅い頃です。
子猫が居ると聞いた2人は、家に来るや、一目散に私たちの部屋へ来て、「ネコは？」私が「やさしく良い子良い子してね。」と言うと同時に、2人はＦＩＮを抱えて隣の納戸へダッシュです!!!
そして・・・「フッギャーーーー!!!!」と言うＦＩＮの声で、あわてて追いかけると、6歳の甥っ子が生後半年程のＦＩＮを雑巾の様にギュウっとしぼって、4歳の甥っ子がシッポを引っ張っているではありませんか!!
急いで、2人からＦＩＮを取り戻し、しっかり注意をしました。

しかし次の日、出先から帰宅し、玄関を入った私の目に映ったのは甥っ子たちの靴でした。
急いで部屋に駆け上がると、一昨日の恐怖から納戸の隅に隠れるＦＩＮに向けて、甥っ子達は、箱やオモチャ、挙げ句はダンベルまで投げつけていたのです！
隠れた場所が良かったようで、直接ＦＩＮに当たった物はなかったようですが、私が帰宅するまでＦＩＮがどんな目に遭っていたかはわかりません・・・。
即日私たちの部屋にカギを取り付けて、ドアにＦＩＮ用の穴を開け、私や彼の留守中は甥っ子達がＦＩＮに近づけないようにしました。

しかし、この日から、ＦＩＮの異常な程の怖がりが始まってしまいました。
私・彼・彼のお母さん以外の人には、姿さえ見せることもなくなり、動物病院等で外に連れ出すと、物凄いわめき声を上げ、帰宅後１日はご飯も食べなくなるのでした。

この虐待がＦＩＮを人嫌いにしてしまったのでした。

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