それは、年の瀬で何かと忙しいこの時期、某高級住宅街で次々に発生した。
ピンポ~ン♪
「は~い。」
夕飯の準備をしていた奥さんが玄関に行くと、そこにはうるうるの目でうったえる男の姿が・・・

「ボク・・・おもちが食べたい・・・」
話を聞くとお正月のおもちが買えなくて困っているとのこと。
同情をかうため薄幸の美猫を演じつつうったえる瞳に、やさしい奥様方は次々とひっかかりおもちをあげてしまった。

「ありがとうございます。これでお雑煮が食べられます(^-^)」
ダメ押しの笑顔でさらに奥様方を手玉に取り、両手いっぱいのおもちを持って住宅街を後にした。
アジトにもどった男は・・・

「ウヒャヒャヒャ!これで餅代がういたゼ~!」
お雑煮におしるこ、おもちをいっぱい食べて、来年もサギに精を出すようです(´д`;)
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