猫が嫌いだった・・・
というか動物が嫌いだった。
幼稚園のころに、
近所の犬にパンをあげたところ、
たまたまハーネスが外れていて、
そのままとびかかられた。
その子からすれば嬉しさの表現だったんだろうけど、
私は本当にかみ殺されるかのような、
印象を持ってしまったから。
その後、親父が犬と暮らし始め、
猫は私が大学生になってから家に来た。
寿司屋で飼われていたペルシャの里親になり、
あまりに不機嫌そうな顔と、
無表情で足下にまとわりついてくる姿にぞっとした。
猫は魔法使いだ。
何だかよく分からない呪文を唱えて、
私たちを虜にする。
私はいつの間にか、
その不機嫌そうな顔を愛らしく感じ、
無表情さこそ、猫の魅力だと代弁するようになった。
「寿司屋の子だから、お刺身しか食べないの」
のはずだったけど何でも食べた。
おかしいなぁって言いながら、
みんなで笑ってた。
だからネコイラズも食べちゃったんだろう。
今度は笑えなかったよ。
いくつかの出会いと別れがあって、
猫と暮らさなくなって10年以上が経過したある日、
突然嫁が「猫と住みたい」と言い出した。
私は、正直嫌だなぁと思った。
別れることは、やっぱり辛いものだから。
そして隣の県から
ウタリさんが家に来て、
やっぱりこいつも魔法を使う。
最初は抵抗して距離をとるようにしてたんだけど、
どうにもアカン(笑)
今朝は久々に
3ニャンが私の上に乗っかって就寝。
一番手前のウタリさんが押し出されて、
前に滑って、私の鼻に髭が当たる。
こんなにピントの合わない距離でも、
ウタリさん就寝。
この魔法使いめ!

↑ピリカとキムンももちろん魔法を使います
最近のコメント