「北の国から」　トラ吉編

2013年4月5日(金) 2013-04-05T17:54:47+09:00 307 / 6

右前足を負傷して　姿を消して２週間。

「トラ吉、捻挫か骨折みたいに　びっこひいてたわ」　と母の話。



心配で心配で眠れなかった。



ある夜、母が外を見に行った時、

「うちの玄関フードから、音に驚いてポーンとキツネが外に飛び出して

逃げて行ったよ」　と母の話。



北国の野良猫ちゃんは、場所によっては野生のキツネのかっこうの

餌食になる。



ところで、よく間違われていることなのですが、

私たちの普段の生活の中で、キタキツネはそれほどなじみがないんですよ。

まず至近距離で野生のキツネを見たことがない人の方が

多いんじゃないでしょうか。

北海道に住んでいたらしょっちゅうキツネを見かけるのでは？

と思っている方が多いので驚いています。テレビの影響だったりで

ある意味仕方がないですね。



そんなわけで、我々も野生のキツネなんかを見たりすると、人生でそう何回

も経験するわけじゃないからとても興奮するのです。



最近じゃあ　食べ物をさがしに、ごみをあさったり、町内の食べ物がある

らしい所が荒らされていたりと被害が出ることもありますが、

姿を目撃されるのはごく稀です。



と、まあ、キツネ騒動でとってもこわかったんです。

私たち以上にキツネの恐怖におびえるトラ吉とママちゃんのことが

心配で心配で仕方がなかったのです。




足を怪我したトラ吉は走れない、逃げれないから

キツネに狙われたんじゃないか！

まさか、もしものことがあったのでは！！！

と　悪いことばっかり考えてしまって心が痛かった。




眠れない夜が続き、

ある朝5時に目が覚めた。

トラ吉のことが頭に浮かんだから　とっさに玄関の扉を開けた




そこには

地に足をつけて　しっかりと立っている　トラ吉がいた。

「ンゴ～　ンナ～ゴン　二～ゴン」とお話まで始める。



良かった。。。

キツネに　食べられてしまったかと思ったよ　トラ吉。

生きててよかったトラ吉。

痩せて骨ばった背中、お腹がすいても痛くて歩けないから　

ずっとひもじい思いをしていたんだね。



あぁあ～　あぁ～あぁ～　あぁあ～あぁぁ～

北の国からのメロディが流れてきたよ。



あんたおっちょこちょいだから　高いところからジャンプして

かたーいところに落っこちて捻挫したんだね。

もう、ほんっとに　おっちょこちょい。



怪我したら動けなくなってご飯が食べられなくなって死んじゃうってこと

トラ吉　学んでくれたかな。



だけど　生きててくれて　本当に良かった。