以前、うちには”空”と言う子が居ました。
空は保健所の里親募集で出逢った子です。凄く甘えん坊で人懐っこく賢い子
呼ぶと必ず”ニャ~と返事をしてくれて、何処に居ても必ず走って来る子
寝るときは、いつもお腹の上か、お気に入りのビーズクッションの上
私が座っている時は膝の上が指定席!家族みんなに可愛がられ大事にされ
元気にスクスク育ちました。・・・と思っていただけ・・・
ある日突然・・・
本当に突然!部屋の片隅でうずくまる 空・・・どうした?
呼びかけに必死に答えようとしたのでしょうか、フラフラと歩き出し
私の膝に前足をポン・・・そのまま倒れ込み・・・立ち上がる事が出来なくなり
病院へ・・・血液の病気。もう治る見込みがない・・・2~3日がやま・・・
何を言っている?意味が分からない。理解出来ず呆然と先生の話を…
聞いてなかったでしょう。でも、絶対間違い!きっと元気になる。
だって、空は本当に良い子だし・・・
ちょっと前まで元気に遊んでた!そんな冗談言うなよ(ーー;)って
でも、見る見るうちに弱って来て、餌も自力では食べられなくなり
ほぼ、腰から下は動かなくなり、でも諦めない!毎日毎日、足が固まらない
ようにマッサージ。絶対また走れるようにしてあげるよ。
一週間が過ぎ、二週間が過ぎ・・・一ヶ月、二ヶ月と日を延ばし、ついに♪
歩いた~!!! それからは餌も、トイレも自分の足で歩き階段も上れてた
り、元気になったように思えてました。
でもまた・・・突然、動けなくなり、また以前のように介護生活の日々・・・
その時には、餌を食べられないと言うより、舌が麻痺して飲み込めないと
いう状況・・・フードをふやかし水分を多めにして、スプーンで喉の奥へ
流し込む。詰まらないようにゆっくりゆっくり トイレもなかなか出せない
お腹を擦って長時間かけながら、用を足す。そんな日々でした。
それでもまた良くなって走り回らせてあげたい、元気に遊びまわって欲しい
そう願っていましたが・・・ 夜中、餌を与えてる時、急に今まで動かなかっ
た後ろ足で、前足の付け根辺りをガリガリガリ・・・慌てた旦那が
下に下ろすと、ギュ~と伸び、目を見開き固まって動かなくなり
空~?空?の呼びかけに・・・あれが最後の返事・・・『ク~ッ』
悪くなってから七ヶ月の出来事でした。
現実を受け入れるまでどのくらいかかった事だろう・・・
あれから半年。あっという間です。
沢山後悔して一杯泣いて過ごして居た頃のことを思い出してまた
辛さが蘇えって来ます。
今はまだ、傍に置いて置きたくて、骨壷をみんなが見える場所に置いて
ますが、今日、長男が空に線香をあげてる姿を見て、決心しました。
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『土に返してあげよう!』今度生まれ変わって来る時は病気に負けない
強い子に生れて来るんだよ。約束だよ、空!
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