ダンボール

皆様こんばんわ。初めまして！
２にゃんこの母をしております。

3月31日
自宅近くの幼稚園裏にて、8匹の仔猫を発見。
4匹ずつの兄弟だったようで、片方の4兄弟は目も開いておらず、乾燥したへその緒がくっついておりました。
我が家には既に6匹の猫が暮らしており、母に保護する事を拒まれ、私はその場に残りました。
午前中は雨が降っており、まだ少し肌寒く、すっきりしないお天気の日でした。
フリース生地のブランケットに包まり、お腹がいっぱいなのかぐっすり眠る仔猫達。
この子達が目を覚ましたらどうしよ？また雨が降ってきたらどうしよ？
行き場のないダンボールを泣きながら抱え、仔猫達を撫でながら保護してくれる施設はないか、携帯で調べてみました。
が、見つからず…。
自分を仔猫に置き換えて、いろんな事を想像してしまうと、涙が止まりませんでした。
目を覚ますと、さっきまで一緒にいた母猫はおらず、見知らぬ場所。
おっぱいもなければ温もりも何もない、ダンボールの中。

その時1台の車が止まり、中から男性が。助手席には女性。
「何かいるんですか？」と。
猫が捨てられて…と話しをすると、助手席にいた女性を呼び、飼ってくれそうな知り合いを探してくれました。
私も、自分が知ってる猫好きさんへ連絡したりしてみるも、やはりすぐにはいい返事などきません。
その男性、昔猫を飼ってた事もあり、大の猫好きだと。
こんな可愛い、小さな命を捨てるなんて…と、同じ気持ちでした。
そのカップルがミルクを買いに行こうとしてくれたのですが、外では授乳する事も出来ないと思い、
母に家に入れてもらえないだろうなと思いつつも、自宅へ連れ帰る事を選択しました。
その場で彼女さんと番号を交換し、飼ってくれそうな方が見つかったら連絡をいただけるとの事で別れました。
母には必ず里親様を探す事を条件に保護する事を許可してくれました。

帰宅後、すぐさまミルクを買いにペットショップへ。
ミルク、哺乳瓶、仔猫用猫缶、ペットシーツ、ウェットティッシュ、毛布…
いろいろと買い込み帰宅。
大きさで、4匹ずつ別で寝床を作り、寝かせる。
ミルクを飲んでくれなかった為、家にあったシリンジを使用するも、先が太すぎる。
またすぐさま100均へ行き、湯タンポ2つ、ガーゼ、スポイト3種類を購入。
最初は満足にミルクをあげる事ができませんでした。
きちんと育ってくれるのか、不安でたまりませんでした。

買い物中、先ほど別れたカップルより連絡があり、飼ってくれそうな人が見つかった為、何匹か引き取りたいとの連絡。
夜、2匹を引き取りにきました。
大きい4兄弟のうちの2匹（後にくうちゃんとちゃくんと名付けられる）

さて、今日から6匹の仔猫の母親。
昼間は仕事がある為、育児中ではあるが妹の協力も得られる事が出来ました。
母親と思ってしまうと、いざという時手放せなくなってしまう為、なぜか私はこの子達の叔母を思うようにしましたｗ
名前は付けませんでした。
かわりに、1号～6号と心の中で呼んでいました。

この日は気になって眠る事が出来ず、あっという間に朝が来ました。
すぐさま病院へ。
母親はそれぞれ違うと。
小さい子達は生後約10日～2週間。大きい子達は生後約1ヶ月。
大きい子達は離乳するギリギリのところだから、早いとこ離乳させた方がいいと言われました。
これから大変だけど、頑張ってねと。
小さい子達もじきに目が開いてくるよと言われました。
その日から体重を量り始め、ミルクをあげ、排泄をさせ…。

最初に異変があったのは、小さいグループのキジちゃん。
目ヤニがふいてもふいても出てきます。
すぐさま病院へ行くと、目が開くタイミングでばい菌が入り、目ヤニがノリの働きをして目がくっついてしまっていると。
目薬をいただき、くっついてしまったらこじ開けてと。
他の子達もなかなか目があかないようなら、連れてきてねと言われました。
そのままにしておくと、瞼の下で失明してしまうようでした。
残りの3匹は無事に目が開いたので安心しました！

目も開き始めた為、お別れは辛いですが、うちでは飼ってあげられないので里親様を探す事に。
以前うちにきた保険やさんに聞いた“ネコジルシ”を利用して。
休みの前日に投稿。
翌日起床してからメッセージを確認すると、早速何件か応募がありました。
その中のお一人。
兄弟まとめて引き取る事も可能ですとのメッセージが添えられていました。
私の希望は、兄弟揃って新しい家族の元へ行く事。
その希望を叶えてくれるご家族が見つかり、本当に嬉しくて、涙が止まりませんでした。
翌週の休日にお届けに行く事を約束し、残りの1週間、6匹と過ごせる日々を大切にしながら過ごしました。

4月20日
4兄弟旅立ちの日です。
キャリーに4匹、猫ミルク2缶、哺乳瓶を袋に入れ出発。
4兄弟の中でも1番大きく、妹と共に可愛がっていた通称“どてちん”
哺乳瓶を咥えたら、どんだけ邪魔されても絶対離さないキジちゃん。
旅立ち前日に目ヤニが出てしまい、焦った白入りチャトラちゃん。
あまり凹凸を感じさせないチャトラちゃん。
みーんな可愛かった。
短い間でしたが、家族として過ごせて嬉しかった。
へその緒がとれた日、ミルクを飲んでくれた日、初めてうんちをしてくれた日、目が開いた日。
全てがかけがえのない日々でした。
新しい家族の元へ行く事が、嬉しくもあり、寂しくもありました。
とっても素敵なご家族でした。
猫を想う気持ちは一緒で、すごく安心しました。

帰宅すると、残った仔猫2匹が部屋にいて、寂しく感じました。