よく四国霊場を巡るお遍路さんが来ます。
本日も、自転車で旅するお遍路のお爺ちゃんを
接客していたところ。。。
「にゃぉおん」という声が近くから。
え、猫?
そう訴えかける目をしていた私に、
そのお遍路さんが、
「あぁコレだよ、こにゃんこ」
と胸元のベストのジッパーを下げると、
そこに子猫が!
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↑この位置が大好きらしい
話を聞くと、
高知の須崎で交通事故に遭った猫を
2匹保護したとのこと。
うち1匹は撥ねられて、そのまま絶命。
もう1匹は無傷で、
そのまま放ってもおけないので、
10日ほど一緒に連れて旅してる、とのことでした。
見ての通りかわいらしい子猫です。
生後およそ2か月弱の♂。
栄養状態もすこぶるよく、まるまる太っています。
柄的にも、これはかなり高い確率で、
里親さんが見つかるだろうなぁ。
このまま旅の中でちゃんと面倒看れるようには思えんし・・・
そう思った私は、
「あの、よかったら引き取りましょうか?」
と申し出ました。
「あ、そう。ホントにいいの?」
と言われたのですが、
そのときお遍路さんが少し寂しそうな顔になりました。
自転車でテント泊繰り返してるお遍路さんは、
ときに孤独にもなります。
そんな時にこの子猫の存在が支えになったこともあるでしょう。
そりゃあ、そうだよね。
子猫を撫でてみると、
ノミなんかも一切ついていず、清潔にしてくれてることが
分かります。
またお遍路さんの胸元から離れないあたりも、
その可愛がられようが分かるもの。
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↑首には数珠が!まさしく遍路猫(笑) ゴハン~!!
「おいちゃんいつ帰るの家?」
「1か月くらい先かなぁ」
「そのチビは、おいちゃんにめっちゃ慣れてるから、
もしおいちゃん家で飼えるんやったら、それがベストやと思うねん」
「・・・そうかなぁ。そうやなぁ」
「もしムリそうなら、僕が引き取るけど。でもうちじゃ飼えんから、
里子に出さなアカンわ。それでもエエ?」
「まぁ、家に連れて帰ったら飼えるわ。今まで4匹飼ってたしなぁ」
「ほな、そうしよか。ゴメンやで」
同行二人ならぬ同行ニニャン。
あの子猫はひょっとしたら弘法大師(※)かもしれませんね~。
※遍路を助けるすべてのものは弘法大師の仮の姿とされます
※ちなみに、お遍路さんが「こにゃんこ」と言っていたので、
この人猫好きやなぁと早期から気付いていました(笑)
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