由希兎

茨城県 40代 女性 ブロック ミュート

3歳と5歳になるオス猫2匹 それと8歳になる雑種犬(どれも元野良)と一緒に暮らしています よろしくお願いしますm(_ _)m ちなみに、猫に限らず哺乳類全般好きです。

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殺処分ワースト1の県
2013年6月19日(水) 725 / 7

彼氏と一緒に暮らすため、茨城県に引っ越したのが去年の10月中旬。
それまでは中核都市で暮らしていたため、野良ちゃんのことって余り気にならなかったんだけど…
田舎に引っ越してきて思ったこと。
昔考えの年寄りが多い(`-д-;)ゞ

散歩中の飼い犬のうんち拾わない。
猫は自由に暮らすもの。
そのくせ、去勢・避妊…何でそんなことしなくちゃいけないの。
…みたいな。

すれ違う子供はちゃんと挨拶するし、田舎ならではの良いところも沢山あるんだけど、ペットに対する考え方が現代社会に合ってない…と思う。


今回、このサイトに登録したのは保護した子猫の里親となってくれる人を探すためだった。

15日(土)の晩。
庭で丸まってミィミィ鳴いている真っ黒い子猫を、大雨洪水注意報が出ていたため保護したのだ。
私自身、真っ黒い猫には見覚えがあり、
彼氏もまた親猫と思われる黒猫の飼い主を知っていたため、翌朝 彼氏に親猫の飼い主の元に保護した子猫を連れて行ってもらった。

ところが、親猫の飼い主に『親猫死んじゃったから連れてこられても困る』
と言われたらしく、子猫を連れ帰ってきたのだ。
まぁ、男が出かける時に「断られたら何処かに捨てるんじゃなく連れて帰って来い」と私が言ったからなんだけど(^-^;


本当はウチで飼ってあげたかったんだけどね。
ウチには病気治療中の犬がいる。
フィラリアにかかり、フィラリアが原因で心臓肥大になり、心臓病・腎臓病併発。
更に肺炎にまでなってしまい、肺に水が溜まって緊急入院したのが3週間前のこと。
今は自宅療養させているが、肺炎も治っておらず酸素ハウスもまだ借りたまま、週に1回、検査と薬を貰いに通院している状態だ。
通院1回につき1万2万軽く飛ぶため、犬だけで限界。
猫にまでかけられない状態なのだ。

当然、こんな状況で猫を飼うことが出来るはずもなく、私の『子猫の里親』探しが始まった。


まずは子猫を引き受けてくれる保護団体を探した。
…が、譲渡はあっても『現在、引き取りは行ってません』的な文字が目立ち、引き受けてくれる団体は見付からなかった。
仕方ないので、犬を連れて行っている動物病院の先生に相談した。
「病院内にポスターを貼ることは出来るけど、それ以上の協力は出来ない」と言われた。
ついでに、子猫の状態を口頭で伝えたら猫風邪の可能性が高いと教えてくれた。

そして月曜日の朝。
子猫にミルクを与える為、抱きかかえた後でTシャツに付着物があることに気付く。
白いTシャツに白乳色のゴミ。。。
何が着いたのかと、よく見てみると…動いているではないか!!Σ(Д゚;/)/
「なに、このウジムシみたいなの(汗)」
まだ若かりし頃、部屋の網戸にハエが止まったところをハエ叩きで潰し、お腹にいたウジムシが沢山網戸に付着して、ビックリして網戸を燃やしてしまったことがある。
その時に見たウジムシにそっくりだったのだ。
とりあえずコロコロでしっかり虫を除去し、ネットで検索。
瓜実条虫というノミを媒介する寄生虫であることが判明した。
この条虫、厄介なことに人にも犬にも寄生するという…。

その昔、真田虫をお腹に飼い50kgくらい痩せたいと考えたことはあったけど…
私はともかく、ただでさえフィラリアの幼虫に寄生されてる犬なのに、条虫にまで寄生されるとかナシでしょ!!


私が犬も猫も面倒を見ている為、虫を仲介してしまう危険性を考え、ノミと回虫の駆除だけはすることにした。
先生もこちらの状況を考慮してくださり、虫下しの薬とウイルスを抑える薬だけはお金かかったものの、フロントライン、結膜炎治療の軟膏、爪切り、子猫用の餌等は無料で提供してくれた。
ついでに、先生の見視(血液検査ナシ)で猫風邪(鼻気管炎)と判った。


健康な子であれば里親探しもそう難しいものではないだろう。
実際、健康な子であればアテはあった。
けれど、病気持ちだと最初から通院が確定される。
飼っていて病気になったなら、愛情もあるし長生きして欲しいから無理をしてでも病院代を作るだろう。
だが、飼う以前から病気となれば話は別だ。
その医療費は負担でしかなく、大抵の人が敬遠する。
それは仕方のないことだと思う。

子猫が病気と判ってから、正直里親になってくれる人が現れるか自信がなかった。
このまま里親になってくれる人が現れなければ、大勢の人が集まる千波公園に、拾ってくれる人がいることを願って置いてくることも考えた。
けれど…犬の散歩でよく行っていたところだったから知っている。
人の数と同じくらいのカラスがいたことを…。
誰かに拾われる以前に、カラスに襲われ餌食になる可能性が極めて高いことに気付き、
カラスに引き裂かれて喰われて終わる…それでは余りに悲惨だから、自分で保健所に連れて行こうと考えを改めた。

そんな矢先、ふと埼玉に住む親友を思いだした。
中学時代からの付き合いで、数年連絡を取っていなかったが、猫3匹、犬2匹を飼っている親友。
状況を伝え、相談してみた。
「保健所に連れて行くくらいなら猫の街・鎌倉に捨ててきなよ」と言われた。
けれど、鎌倉は流石に遠いし、そもそも捨てること自体無責任だ。
まぁ、保護する=その生命に責任を持つこととは違うと思うけど。
ちなみに私は、保護する=生きるチャンスを与えることだと考えている。

「1~2週間して里親が見付からなければ保健所に連れて行くことにするよ。その時は、可哀想だけど、この子には犠牲になってもらう」
安易に保健所と言っているわけではない。
ただ、カラスに惨殺されるくらいなら保健所で殺された方がマシ。
自分に置き換えて考えてみてそう思う。
もし自分が住む場所を失ったとして肉食獣がわんさかいるサバンナとかに投げ出され獣に喰い殺されるより、硫化水素とか毒ガスで死んだ方が余程マシだ。

Yahooか何かの回答で見た。
「安易に保護するな。」
「保護するなら責任を持て」と。
ならば、保護した自分に出来ること。
里親探してダメなら保健所。
もし、その場で殺処分されるならば、その死を見届けよう。そこまで覚悟した。

その覚悟を察したのか、
親友が「手当たり次第に聞いてみるからちょっと待って」と、必死になって探してくれた。
…そして、私が里親募集の記事を出す前に、飼い主になってくれる人を見付けてくれた。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。


その里親さんに今日、子猫を渡してくる。
病気の犬にノミや回虫が移らないよう、段ボールで不憫な生活を強いてしまった可哀想な子猫だったけれど、これでやっと幸せになれるね。
猫ちゃん既に3匹いるらしいから、上手く薬も飲ませることが出来るだろうし、お風呂だって上手に入れることが出来るだろう。
薬がちゃんと飲めれば病気も治るし、
まだ保護して日が浅いのに人の姿を見ればミィミィ鳴いて近寄ってくるほど、甘えん坊で人懐こい子だから可愛がられること請け合いだ。
最初は隔離されるかもしれないけれど、きっと末永く幸せに暮らせる。
…そう願ってやまない。

そして、里親になってくれる人にも感謝している。
病気持ちの子を引き受けるのは、とても勇気の要ることだと思う。
その勇気と優しさに、心からありがとう。




…とまぁ、今回、私が保護した子猫は何とか里親さんが見付かり、これからも生きることが出来る。
けれど、世の中、運の良い子ばかりではない。

都会より圧倒的に田舎の方が野良猫多いと思う。
それは外猫と称する飼い猫が去勢・避妊もされずうろつくからではないのだろうか?
特に、田舎は古い考えの人が多く、猫は完全室内飼いとか、去勢・避妊の概念がなかったりする。
それは年寄りだけに限らず若くても古い考えを継承していたりするのだ。
現に、ウチの男も40代だが、犬の糞は飼い主が持ち帰るといった概念はなかった。
また「猫は鼠を捕ってくれるもの」と思っている。
それは完全室内飼いではないことを示唆している。
ついでに、たまに家に来る田舎育ちの姪(10代)も、犬好きで、率先して散歩に連れて行ってくれるのは良いが犬の糞を持ち帰ってきたことはない。

そういった概念のない人たちが多くいるから、殺処分ワースト1になるんじゃない?
…そう思った。

けれど、田舎だからこそ、近所付き合いなんかもあって人間関係こじれると都会以上に厄介なので他人からは指摘出来なかったりする。
…ので皆さんにお願い。

実家や身内・親戚宅が田舎にあり、かつ、その家でペットが飼われている場合は飼育状況を確認していただけないでしょうか。

確認して、現代の飼育方法と合っていなかった場合は、完全室内飼いにするようにとか、せめて去勢・避妊はするように説得していただきたいです。
古い考えを改めさせるのは難しいことかも知れませんが、よろしくお願いします。

不幸な運命の下に生まれてくる子が少しでも減ることを願っています。
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