猫とエイズとFIV

2013年8月5日(月) 2013-08-05T21:08:20+09:00 594 / 7

　先日の血液検査でFIV抗体陽性と判明したわけですが、自分なりに色々と勉強してみました。

　1.人には伝染らない。

　ウイルスというのはいわゆる微生物とは違ってまして、健康な細胞の遺伝子情報を書き換えることで様々な健康被害を与えるんだそうです。
　いわゆるエイズの原因となる猫免疫不全ウイルス(FIV)は、人の遺伝子情報を書き換える能力を持っていないことがはっきりしているそうです。
　つーわけで、猫エイズは人に伝染らない。まずは安心ですな。



　2.エイズとFIVは違う。

　免疫というのは言わずと知れた抵抗力の源なわけですが、こいつに悪さをして抵抗力をなくしてしまうのが免疫不全ウイルス(IV)なんだそうです。
　エイズというのは、免疫不全によって様々な疾病が引き起こされている症状をさして付けられた言葉だそうです。



　3.歴史は意外と古い。

　発見されたのが20世紀末というだけで、ウイルス自体は猫の祖先が云々…という時代から存在したのではないか、というのが研究者の間では定説だそうです。



　4.潜伏期間が長い。

　微熱や風邪に似た症状が出る、感染直後の第一期。
　長すぎる潜伏期間を過ごす、第二期。
　免疫が弱まり口内炎や皮膚炎、下痢などが慢性的になる第三期。
　免疫が破壊され、様々な病気が同時進行する終末期。

　大きく分けるとこの4つの状態に分けられるそうです。



　で、気になるのが４番目に上げた話。

　潜伏期間が長く発症しない例もあるので、２０年近く生きてエイズで死んだのか寿命で死んだのか結局わからなかったという猫がたくさんいるのはみなさんもよくご存知の事実。
　第三期に見られる諸症状も、高齢期に入った猫にはわりとよく見られると聞きますし、内臓疾患とかガンの話もよく聞きます。

　完全室内飼育のイエネコはともかくとして、安全衛生管理のされていない屋外で生きる猫の寿命が４年～６年と聞きます。それを超えて生きる猫は、言ってみれば本来の寿命を超えているとも受け取れるわけです。
　キャットフードの年齢わけも７歳から高齢猫用になってるし、色々な文献を見ても身体機能の衰えや病気の罹患率が７歳～８歳あたりからはっきり違ってくるというし、ある程度長生きすると、どうしても健康面のリスクというのは跳ね上がってしまうわけですね。

　と、いうことは。

　発症してからの看護の大変さや痛ましさの問題はあるにせよ、屋外生活型のネコと同じくらい生きられる可能性はあるわけだし、完全室内飼育で十分な栄養と安全な環境を得ることができたネコにいたっては高齢を超えて老齢とか長寿とか言われる年月を生きることも可能なわけです。
　そりゃまぁ心配っちゃ心配だし、プレッシャーもなくはないんですが、健康面に気を使いながら最後まで面倒を見る、という一連の流れは、キャリアだろうがノンキャリアだろうが変わらないわけですね。むしろ遺伝的な疾患を持っている純血種や、体質の問題でデリケートなところがある猫のほうが大変かもしれません。

　まぁ後になって大変だとか心配だとか色々考えるんでしょうが、要はオレが面倒見りゃ済むんだろ、ということでむしろ余計な心配が減ったというのが今のところの正直な気持ちです。

　まずは先のことを気にする前に、生まれて最初の夏を乗り切ってもらわないと。
　ひんやりBOXの保冷剤、毎日入れ忘れのないようにしないとね！
　
　
　※昨日忘れたｗ