一番最初の記事に書いたのですが、先月の末にうちのネコ君が亡くなってしまいました。それからまだ日も浅く、今も私たち家族はその悲しみの中にいます・・・
でも、いずれ時と共にその悲しみも癒えるでしょう。と共に、ネコ君、名前はチンちゃんと言いました。彼のことも、彼とのお別れのことも、記憶が時に撫でられ、細部まで形を留めなくなってしまうかもしれません。
そうあるべき事とはいえ悲しくも思うので、後でチンちゃんを家族で偲べるよう、また何より、今もまだ悲しみの最中にいるうちのママにみてもらおうと、彼の最後の様子を時系列で書きとめようと思った次第です。
そんな個人的な目的の記事がもうちょっと、チンちゃんの初七日ぐらいまで続くと思うのですが、どうかご容赦くださいｍ（＿ ＿）ｍ
＜この毛布が大好きだったね＾＾＞
＜お腹で撫でであげるといつもこの顔をしていました＞
＜仲良しすぎてママにもしっぽが生えた！！＞
いつもなら夜になると２階の寝室に上がってきては妻のお腹の上で寝ていたのですが、３月半ば頃から２階に上がってこなくなりました。また病院へ連れていっていつものお薬をもらってこようと思ったのですが、娘の幼稚園入園の準備などでバタバタしていてつい延び延びになってしまっていました。
２週間ほど前の夜、妻がチンちゃんの前で餌皿を持ってしきりに話しかけていました。「どうしたの？」と聞くとチンちゃんが昨日からご飯を食べておらず具合が悪いらしいとの事。そう言われてみると、いつもの痩せ方より今回はちょっとひどい気がする。翌日は二人とも仕事があったので、２日後の土曜日に病院に連れてゆきました。
「貧血が出てますね。腎臓が大分悪いようです。」
確かに、いつもはピンク色をしている耳の内側が今は真っ白になっています。
「どこまでするかですね。」
先生はそれだけ仰いました。正直、どういう意味だかよくわかりませんでしたが、とりあえず点滴と注射をしていただき、いつもの薬に加え腎臓の薬をもらい帰ってきました。
先生の対応といい、衰弱の仕方といい、いつもとは様子が違う感じがして、帰ってからインターネットでいろいろ調べてみました。その結果「腎不全」というキーワードが見つかりました。末期の腎不全では絶食状態となり、やがてそのまま衰弱死してしまうとの事。しかもその状態になったら回復は無理、点滴などで延命するしかやり様がない・・・腎不全を患ったネコちゃんの様子の記事を読むとうちのネコ君の症状にかなり近いようです。
「どこまでするか」という先生の言葉の意味は、どこまで延命処置をするかと言う事だったのだろうか・・・
妻は元気のないチンちゃんの前に座って泣き出していました。この日以来妻は今でも、毎日泣いて暮らしています。
病院に行っても、もらってきた薬を飲ませても容体は改善せず、チンちゃんはご飯はおろか、水さえ飲んでくれません。妻と一緒にホームセンターに行き、病院でも紹介された腎臓サポートの餌や、すり鉢、シリンジなどを買いそろえて来ました。何も食べなければこのまま死んでしまう。そこで腎臓サポートのドライフードを水でふやかせ、すり潰したものをシリンジで無理やり食べさせる、と言う事を始めました。
でもまぁ、嫌がることいやがる事・・・
チンちゃんはこれまで、私や妻に爪を立てた事など一度もありませんでした。幼い娘の撫で方がきつくなってしまっても手を出す事すら有りませんでした。ほんとうに大人しくて優しい子でした。そんな優しいチンちゃんでも、やはり無理やり餌を流しこまれるのは、苦しくて、嫌で、前足で私の手を退けようと必死になってきます。それでもなにか食べ物をお腹に入れてもらわなければ・・・こちらも果てしなく辛かったのですが、心を鬼にして食べさせます。こんな嫌な事を大好きな妻にされたらチンちゃんは殊更ショックだろうと思い、餌やりは私が引き受けました。
それでもチンちゃんはどんどん衰えてしまいました。その後も病院に連れて行って点滴・注射を打ってもらいましたが状態は改善せず。口からこぼれるすり潰した餌が、口の周りや体について、どんどん汚くなってしまいます。体は骨と皮だけになり、フカフカで軟らかかった毛並みも、使い古された絨毯のようにゴワゴワになってしまいました。
なんとか今までのように乗り越えて良くなってくれないか、そんな希望も私の中ではだんだん色あせてきてしまいました。「もう元気になってくれないのかな？」妻も泣きながらそんな事を口にするようになりました。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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