子を想う母の気持ち

2014年6月10日(火) 447 / 0

人間でもこれ程に強い気持ちはない。そう言われる程に母親の気持ちというものは何よりも強い。
時にその気持ちは奇跡を起こすこともあるほど…

今回はそんな母の想いが起こした奇跡と心優しい女性のお話。

11月20日
夜勤などもする仕事に就いている私は、昼間の明るさの中家で寝るときは押入れで寝る所謂ドラ〇もんスタイルを好む変な癖があった。
この日もドラ〇もんスタイルで寝ていた。

普段なら絶対に私の睡眠を邪魔しないママさんが突然押入れの扉を開いて私を起こした。
涙で顔をぐちゃぐちゃにしたママさんから聞いた一言が奇跡の始まり…

「猫ちゃん見つかった。見てっ！」
そう言って差し出したママさんの手には、猫…ではなくノートパソコンが抱かれていた。
「見てこれ！絶対にニャルさんだよ」
画面に映るその子は一目みてすぐにニャルマだとわかった。

ニャルマの額には独特の模様が左目の上だけにある。私たちはニャルマのこの模様を麻呂と呼んでいたのだ。

どうしても子猫達が生きていると、あきらめなかったママさんは保健所で保護された猫や、ボランティアの方が保護した猫を載せて里親を探すサイトの事を知り、一つ一つを調べていくうちにネコジルシにたどりついたようです。

里親募集には子猫たちがいなくなった日に保護した事。「4匹」は公園から更に50mほど行った大通りにいたこと…そしてもう一つの情報は聞きたくはなかった最悪の情報でした。

〇〇（地名のため伏せます）の路上で11月10日に保護しました。車がたくさん通るなかうずくまっていました。保護したときシャンプーの匂いがしました。4匹中助かった2匹です。

4匹中…その場にいた残りの2匹が亡くなっていた事。そしてあの子たちは5匹。やはり最初に近所で見つかった猫はあの子たちのうちの1匹だったのでしょう。

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