その日の夕食は焼肉でした。
「肉料理といえば赤ワインでしょう!」
私は冷蔵庫からボトルを引っ張り出して来て、焼肉を食べつつワインを楽しみました。
…しかし…、本当のところは、昼間見た里親募集ポスターのことで頭の中がいっぱい状態。どうしよう、どうやって切り出そう…。
考えた末私が思いついた作戦は『酔った勢い大作戦』。酔った勢いで猫を貰いたいと訴えようという作戦です。ショボい、我ながらショボすぎる…。でも他に良い案など浮かぶはずもなく、私はボトル1本空けてしまうくらいの勢いでぐいぐいワインを飲みました。
食事もあらかた済み、程よく酔いがまわってきた頃、ついに私は家族に打ち明けたのです。
「あのさあ、猫貰わない?実は今日○○薬品で猫の里親募集っていうポスターを見かけてさあ、うひひ…(酔っ払い)」
「うーん…、そうねえ……。」母は考え込みました。
「そうねえ…、うん…、いいわよ。」
「えっ!!いいのっ!?」私は飲んでいたワインを吹き出しそうなくらい驚きました。まさか、こんなにあっさり認められるとは…。
「だって、ずっと猫飼いたいって言っていたもんね。」
ああ、猫を飼いたいと熱弁し続けたかいがありました!熱意は伝わるものです。
母は続けます。
「でも、あんたの猫として、あんたが責任もって飼うのよ。」
「うん、うん!それはもちろん!」興奮しながらうなずく私。
そして、母が最後に強く放った一言は、
「お母さんは、猫のうんこは片付けないからね。」
…いや、猫のトイレ掃除くらい私が責任もってやりますが…、そんなことを強く主張されるとは…。
でも!ついに、夢に見た猫との生活が始まるのです!ブラボー!バンザイ!ビバ!猫のいる生活!
しかしその日は時間的に遅いし、私が酔っ払っているという理由から、里親を募集しているお宅に電話をするのは翌日以降とすることになりました。
次回に続く…

私のクッションの上でくつろぐちーちゃん。
私がネットをやっている時はいつもここにいます。
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