すごく賢いネコチャンで「パンダ」とか「パンくん」とか「パンチ」などと呼ばれ、地元の漁師や釣り人に最も愛されるニャンコでした。
とにかく、子猫が大好きで、自分の子でもないのに、捨てられた子猫のめんどうを良く見るし、遊び相手もするし、カラスやトンビ、そして、付近の別のテトラポットにいる「イタチ」や「タヌキ」などの外敵にも怯まず身を挺し子猫を守る。
そんな、優しくて強いネコチャンでした。
さて・・・。
8月10日、高知県は実に二十数年ぶりという台風(11号)の直撃を受けました。(上陸はこの地より30キロほど東の安芸市。)
海岸はかつて無いほどの高波に襲われ、その高波は漁港内のテトラボットをも直撃したようです。
台風が過ぎ去った後、すぐに私は「パンくん」のいる漁港内のテトラボットへ行きましたが、その変わり果てた状態を見て愕然としました。
このテトラには、成猫が5匹と子猫が6匹の合計11匹の群れが住んでいました。(あるいはもっと多かったかも?)
それからというもの連日のように・・・。
パンくんを愛する地元漁師や釣り人も「血まなこ」になって、この群れのニャンコを探し回りましたが、見つけることはできません。
台風直撃から、すでに19日が経過しました。
下の写真は昨日(29日)私が写したものです。

かなりガレキは片づき、緑の葉も茂ってきました。
しかし、ニャンコの気配がありません。どこの誰かが持って来たのか。エサ入れの容器や水飲み用の容器は数点ありました。
しかし・・・。
エサを食べた痕跡が無いのです。
いったい、ここの群れはどこへ行ってしまったのか?
下の写真は、台風前(といっても、かなり以前の写真です。)

ここには写っていませんが、あと成猫が2匹と子猫が5匹、近くにいます。(あるいは、もっといたかも・・・。)
一応、ミケがこの群れのボス的存在でした。
灰色の勇ましそうなニャンコは、気の弱い臆病な猫でした。エサをやる時以外は、どこかに隠れていて姿を見せないネコチャンでした。
トラの子猫は、いつもパンくんのそばから離れず、付きっきりの超甘えん坊の子猫でした。
この群れのネコチャンはいったい、どうなってしまったのか?
未だに消息不明。心配です。
さて・・・。
この場所から西へ200メートル程の「外海側のテトラポット」にて、新たに成猫が5匹と生後3ケ月程の子猫1匹を発見しました。
初めて目にするニャンコ達でした。
下の写真が、そうです。

エサ入れの容器などが数点あり、食べた痕跡もありました。(アリも黒だかりに集っていました。)
どこぞの誰かさんが餌を持って来ているのでしょう。
写真には3匹しか写っていませんが、あと成猫3匹がテトラの中で様子を伺っていました。
もう何匹かニャンコがいるような気配がありました。
後日、また調査に来ようと思います。
それにしても「パンくん」とその一行の群れが気がかりでなりません。
さすがに今回は参りました・・・。
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