急性膵炎

2014年11月23日(日) 2014-11-23T12:15:42+09:00 2830 / 2

雷のその後。

あれから雷の病状が落ち着く事はなく、また嘔吐と下痢を繰り返し、毎日点滴に通いました。
火曜日に掛かりつけの獣医さんが学会から帰って来るという事で、藁にもすがる思いで受診、血液検査の結果用紙を見せました。
血液検査をして貰った病院では検査結果に異常値は見当たらず、ハッキリと原因が分からないと言われていました。

掛かりつけの先生は、検査結果を見て一つの項目の数値が気になったらしく、家での状態を更に詳しく聞かれ、結果下された診断がおそらく『急性膵炎』だろうという事でした。

先生が急性膵炎について説明してくれて、まだ仮診断の域を越えないけれど、ほぼ間違いないと思うからこれの治療を優先して行くと。
そして栄養剤と飲み薬を処方して貰い帰宅。
その日から投薬開始して次の日…風と虎次にご飯をあげようとキッチンに行くと、雷が着いて来て器の前に座ってる！ビックリして、とりあえず消化の良い物をとスープを器に入れたら…食べてくれました。・゜・(ノД`)・゜・。

そして今現在はまだ以前の雷程ではないけれど、ご飯もオヤツも食べる様になり、下痢も治ってオモチャで遊ぶまでに回復しました（≧∇≦）

先生が言ってたことなんですが、膵炎は発見が難しく、なかなか診断されない怖い病気なんだそうです。
症状が他の内臓器系の病気にも見られる症状しか出ない事と、膵臓の場所が悪く、特に猫に関しては専門の検査方法が殆どない、あっても専門医が開腹手術をしてやっと診断できる様な病気なんだと。

そして、なかなか診断ができず治療が遅れると、早い子なら5日程で死に至る病だと聞きました。
猫の場合は発症から治療期間中、症例の50%が死亡するという報告がされている病気なんだそうです。

これを聞いて正直、体が震えました。
今回、雷が助かったのは、症状が出て直ぐに受診した事、掛かりつけ医が居ない間も血液検査で『もしかしたら』と膵炎を疑いその時の獣医さんが点滴に薬を入れてくれた事（これは掛かりつけの先生の予想）、そして何よりも掛かりつけの先生が数値が正常値内だったのにも関わらず少しの異変も逃さず直ぐに診断して治療して下さった事、これが重なり雷は回復する事ができました。

膵炎は、下痢、嘔吐、食欲不振、いつもと違う体勢でいる、という症状しか出ないため、発見が遅れる事もあるそうです。
そして、内臓系の病気の中で一番痛みが強く、ものが言えない猫にとってはただただじっとその痛みに耐えて寝ることさえできない地獄の日々を送るんです。

もし、この日記を読まれた方で似た様な症状が出ているけど受診しても中々回復に向かわないという方は、血液検査をしてもらって『インスリン』という項目の数値を見て貰って下さい。
その数値が高ければ、もしかしたら膵炎かもしれません。