翌日、猫の里親を募集しているNさん宅に電話をしてみると、トントン拍子に話が進み、週末に仔猫を見せてもらいにうかがうことになりました。
待ちに待った週末、Nさん宅を訪れると、ご主人とお嬢さんが私と母を出迎えてくださいました。
「私、できればポスターの右下に載っていた、シマミケの女の子がいいんだよなあ…。」
母にそう話していた私の言葉が、お嬢さんに聞こえたようでした。
そして、待ちに待った仔猫たちとの対面です。実物の仔猫ちゃんたちはポスターの写真より何倍も可愛らしく、私はメロメロになりました。もう、「6匹全部ください!」と言いたくなってしまうくらいの勢いで可愛らしい仔猫たち。実は、母に一緒に来てもらったのは、そんな私の暴走を止めてもらうためでした。
と、その時です。一匹の仔猫が自ら私の膝の上に登ってきたのです。登ってきた仔猫は、ポスターの右下に載っていた、あのシマミケの女の子でした。
『うわぁ~、人懐っこい。なんて可愛いんだろう…。』
そう思った私は、少々興奮気味にご主人に訴えました。
「あのっ、私っ、この子がいいんですけどっ…!」
すると、ご主人とお嬢さんがちょっと困ったような感じで顔を見合わせました。
「すみません、実は…、その子はもう貰い手が決まっているんですよ。」申し訳なさそうにご主人が言いました。
「あ、そうなんですか…」私、ちょっとがっかり。うーん、じゃあ、どうしよう…。他の子もみんな可愛いけど…。
出来れば、女の子がいいと思っていました。残りの女の子は、ミケちゃんと、もう一匹のシマミケちゃんでした。私の好みとしては、トラジマ模様の入った猫ちゃんの方が好きです。
私は、もう一匹のシマミケちゃんをじっと見つめました。
次回に続く…
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今日のちーちゃん。
私のベッドの上で、おなか丸出しで寝ています。
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