嵐にこれからを捧げたい
2014年12月1日(月)
2014-12-01T22:09:01+09:00
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今日、雑誌を買った。
付録に小さなブランケットがついてた。
うちの代々の猫は皆毛布が好きで、甘噛みしながら、前足を踏み踏みしていたから、嵐も喜ぶと思って、嵐のお気に入りの椅子に敷いてみた。
しばらくして見てみると、嵐はブランケットを蹴飛ばして寝てた。
拾って顔にあてるも踏み踏みしない。
潤之介に渡してみると抱き締めながら甘噛みしてもそもそする。
もう一度嵐に渡してみる。
…しない。
嵐との生活を顧みた。
嵐は毛布の上には乗るけど甘噛みも踏み踏みもしたことがなかった。
遡ること嵐3ヶ月の時、そして出逢い。
1Kの家のなか、嵐はできるだけ私に触れあわないようにしばらく暮らしていた。
動物病院の里親募集コーナーにいた嵐を譲り受けてきた。
そこには生まれて1ヶ月前後のちっさい猫たちがたくさんいた。
私が中に入ると喜んでわらわら寄ってきてくれた。皆めちゃめちゃ可愛かった。
どの子にしようか悩んでいた時、キャットタワーのトンネルの中から光が見えた。
覗いてみると明らかに他の子達よりデカイ猫が2匹いた。
同じようながらで兄弟のようだ。
しかし、1匹は優しい顔をしていてまったりしてるけど、もう1匹は…眼光鋭すぎ!
目付き悪っ!眉間にシワよってる、ねこなのに!指出したらツンってした!柄的に般若にしか見えない!
最初に見た子達のなかから悩もう。踵を返す。
…気になる。あやつが気になる。
でかいし、目付き殺気こもってるし、般若顔だし、人になつきませんオーラばんばん放ってるし!きっと残ってしまう…。
看護師さんに『どの子にしますか?』と不意に声をかけられる。
当然だ。一時間近く悩んでコーナーから出なかったから。
ただ、返事をしたときの私に迷いはなかった。
『キャットタワーのところにいる鼻のピンクの子おねがいします。』
兄弟のことも心配だったが、頂けるのは1匹だけ。
もう1匹は残っても愛嬌があるから大丈夫な気がした。
そうして我が家に嵐はきた。
まさに私にとっては嵐のような出来事だった。
ただ、本当にいつも険しい顔をしていて、なついてはくれなかった。
ご飯も自分で欲しがらず、ご飯を用意してから、嵐をだっこして場所に連れてった。
怯えながら懸命に食べてた。
おもちゃでじゃらそうとしても、ベッドの下から出てこない。
寝るのはクローゼットの中。
トイレはひっそり行ってこっそり帰ってくる。
私は当時資格の試験勉強中で、短時間のアルバイトで日銭を稼いでいた。
だから嵐と過ごす時間は長かった。
でも嵐はそばに居たがらなかった。
無理やりこちらの気持ちを押し付けたくなくて、嵐の望む環境で少しずつわかりあっていくしかないと思った。
今までの猫たちと比べてしまう日もあったけど、嵐に冷たくすることはなかった。
月日が流れたある日、ちゃぶ台から放れたところにいる嵐を見つめてた。
『このままで嵐は幸せなのだろうか?』
そんな気持ちで涙が出そうになった時、嵐がちゃぶ台の上に飛んできた。
顔を心配そうに覗いてきた。
険しい顔じゃない。
怖がらせるかもしれないけど、頭を思い切りなでた。
嵐が好きって気持ちをたくさん込めて。
嵐は喉をならして甘えてくれた。
今度は泣きそうじゃなくて、号泣した。
嵐に抱きついた。
小さいからだにすがった。
泣き止んだあと、写真を始めて撮った。
次の日から待受は嵐になった。
それから距離は一気に縮まった。
私がお風呂に行くのもトイレに行くのも着いてきた。
お風呂においては、入ってる最中ずっと鳴く。嵐が心配で、こちとら大急ぎで洗いまくる。
出てきたときに濡れた足にへばりつく嵐がいとおしくてしょうがなかった。
顔の上で寝るようになった。
寝坊すると大きな声で起こしてくれる。
外出されるのが嫌いな嵐。
騙しながらさっとドアから外に出たりした。
帰ってくると必ず玄関マットの上にいる。
嵐の姿を見てホッとする。
そんな幸せな毎日を私にくれる嵐。
なのに、私は今日の今日まで、嵐のことを理解しきれてなかった。
充電がなくなったので、続く…。
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