続・嵐にこれからを捧げたい

2014年12月11日(木) 2014-12-11T22:04:06+09:00 416 / 2

嵐が毛布に興味を示さないことで、不可解な出来事、忘れかけた記憶のパーツが繋がった私の続きです。

嵐、３ヶ月の時我が家へ。
病院とのお約束で、里親コーナーへ送り出した人も譲り受けてきた人も明かさず連絡はとれないはず。
なのですが、一週間後に知らない番号から電話がありました。
『あの～、○○病院の里親コーナーで白い猫もらった方ですよね？』
いきなり言われたし、約束違うやんけ！という思いもあり、不機嫌に、
『ですけど、何か？』と切り返した。
すると、『しろちゃんの兄弟ももらわれて、元気にしてるそうです』との情報。
純粋によかったと心から思う、私。
おばちゃまの勢いは止まらない。
『先住猫はいますか？』
当時実家を出る寸前だったため、母の先住猫居り。
『うまくやってますか？いじめられてませんか？』
うまくやってるかはわからないが、喧嘩はしてない。ていうか、嵐がメンチ切ってるから怖くて先住猫は寄ってこない。
とは言えず、仲良くしてます、とコメント。
『しろちゃん達にはいろいろ悲しい思いさせちゃったから、心配で』
いい人に育ててもらったねー、嵐。
…てか、まんましろちゃんって呼ばれてたのね！？
『今度こそしろちゃんもくまちゃんも幸せになってほしいわ。ずっと可愛がってくださいね。ずっとですよ！よろしくお願いします！』
はい、もちろんです。…って電話切れとるがな(￣▽￣;)
フレーズ的には引っ掛かった。
『くまちゃん』…嵐の兄弟のこと。熊面ではなかったのに。
当時はそこしか引っ掛からなかった。
私のバカ～～！！！
もっと大事なとこあっただろー！
『今度こそ』…それって、前は失敗した？
失敗したとは何が起きたんだ？

ここからは長く猫を飼ってきたこと、たくさんの子猫を保護して里親さんにお願いしてきた経験と記憶から出した、推測になります。

嵐は毛布に踏み踏みしないし、毛布に甘噛みしない⇒お母さんからお乳をもらったことがない、若しくは期間があまりに短かったから、他の子が記憶からお母さんに甘えた動きをするのに対し、嵐はわからないからできない。よってしない。
嵐たち兄弟は育ての親に今度こそ幸せになってと言われた⇒生後１ヶ月前後の子猫が大半の中嵐たち兄弟だけ３ヶ月くらいの大きさだった。二匹で片寄あって人よけしてた。⇒二度は人の手に渡っているかと思われる。
そこでうまくいかず、また里親コーナーに舞い戻った。
それも２回。
恐らく、先住猫のいるところに行き、相性合わなくて手放されたのが一回。
よく聞く話でもう一回は推測。
始めて猫を飼います→兄弟でいるので引き離すのは可哀想→兄弟でもらいます→劇的な環境の変化に怯える子猫たちを尻目に飼い主の理想と期待を押し付けて、だっこ等の無理強いをします→人に怯え兄弟で人の手のとどかないところに避難します→人にはなつきません→始めての期待を裏切られたと勝手なことを飼い主は言い出します→返したい旨を正当化して当たり前のごとく置いていきます→猫たちは人に対して悪い記憶と怖い感情しか残りません
嵐たち兄弟はこの道のりを歩まされたのでは？
と、私は思った。推測した。
そしてあくまで推測なのに、手放した奴等をどうしばいたるか考え始めた。
どこの誰だかわからないとなると黒魔術か！？呪い系か！？→図書館の開館時間を調べてみる。
でも、ちょっと考えたら、そういうのって呪えるようになるまで時間かかるんじゃない？
めんどくさっ！
次候補。
病院の里親コーナーの管理者を脅してイキサツと相手を吐かせる！
ビンゴ！即効できる！手間なし！
閃きを感じた瞬間、ぱたっと倒れる。
つ、捕まるがな～！
脅す=脅迫罪やん！
罪人シバくのに私が罪を犯してどうするんだー！！
シバき方に迷走した私は、熟睡中(毎日毎回眉間にシワ寄せてます)の嵐に顔を押し込む。
そしたら、嵐が、珍しく顔を舐めてきてキスしてくれた。
『今、僕は幸せだからいいじゃん！おかしゃんは僕と会えたんだからいいじゃん！』
って、嵐は罪人たちを許している感じがした。
そうだ。
罪人は罪人だけど、嵐たち兄弟が痛々しい思いをしたのは確かだけど、今私が嵐と一緒にいられるのは、罪人たちのおかげだ！
ありがとう、罪人たちよ！
嵐と巡り会わせてくれて！
嵐のおかげで優しい気持ちに戻った私は、また寝入った嵐を抱き抱えて、
『あなたに幸せを頂いてきた分、これから毎日一緒に居られる幸せの分、私のこれからの人生は嵐のために捧げます。あなたが幸せを感じられるように。安心して生きていけるように。おかしゃんは鋭意努力致します！』
そう宣言した。
そして、そのまま寒空の中、月を見に行った。
暖かい嵐を抱えて。
そして、暗闇の中また、おかしゃんのどす黒い部分が復活。
月に向かって叫ぶ！
『絶対に黒魔術マスターしてやる～～！』