さようならレノ。またね。

2015年1月27日(火) 456 / 6

先生に遠回しに覚悟する様にと言われていました。
入院してても治る見込みがない事も含め、一人でいさせるよりはと退院させました。
家に帰って来たレノは鳴く事もなく、ひたすら眠って餌を食べて水を飲んでいましたが、時間が経過するごとに自分で餌を食べる事も出来なくなりました。
缶詰も食べられる量が1缶から半分へ、そしてそのまた半分になりました。
出来る限りの事は勿論やってあげたいけど、治らないと言われてしまった物を、こちらの都合、所謂「可哀想だから」「寂しいから」で引き延ばしても良い物なのか。
こうなってくると、私達としてもどこまで手を掛けてやったら良い物なのか、凄く悩みました。
先生にこうなって尚、強制給餌した方がいいのか、薬は飲ませた方が良いのかを聞いて、もう無理はしなくても良いと思うとの事で、残りの生をただ穏やかに過ごさせる事にしました。
強制給餌に切り替えて面倒を見たけれど、吐く仕種を見せ始め、強制給餌も止める事にしました。

餌も水すらも欲しがらなくなったレノはひたすらに眠っていました。
今まで見送った猫達がそうであった様に、眠り、時折起き上がっては冷たい床の上でお腹を冷やして、暗い場所へと行く様になりました。
近くへとおいてあったトイレの中で踞ってるのを見付けて、レノが良く寝ていたフワフワのベッドの上に連れて行きました。
恐らくもう意識はなかったと思う。ベッドに連れて行って30分もしない間にレノは逝ってしまいました。
もう少し長生きしてくれると思ってたんだけどなぁ。体調を崩してから2ヶ月で、あっという間に逝ってしまいました。
餌も水も拒否し始めて2日目でした。
ただ物凄く苦しむ事はなく、最後に少し嘔吐の仕種を見せて一鳴きした後に体をぎゅっと縮めて、逝ってしまいました。
ナツと夜に見守られながらの最期でした。
苦しむ事がないと良いなと、それだけを思っていたのでそこだけは良かったと思います。
仕方ないとはいえ、やはり寂しいし、若くして病気で逝かれると切ない物があります。
けれど重たい体を脱いで行ってしまったのだから、今はもう自由に行きたい所に行くと良いと思います。
そして今度生まれて来る時は、健康な体で生まれて来て欲しいなと願います。

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