公園猫作戦に足を突っ込んだきっかけでも書いておきましょうかね。
昨年夏の雨の日、某公園に行ったときに仔猫が5~6匹たむろしていたのです。
寄っていくと、まだ仔猫だったモモちゃんが膝に乗ってきて、
「ここだと雨が当たらないニャー」
と喉をゴロゴロ鳴らして甘えてきたんですよ。
うわー(頭抱えつつ)
でも、ウチのマンションにはペット一匹までという規約があって、そして既に
猫(極度の猫見知り、人見知りでデブ)がいるんだ、ゴメン、ゴメンよ!!
と、断腸の思いで涙目になりつつ逃げるように帰ったのでした。
そして約半年。
今年の元日、京都は約60年ぶりという大雪に見舞われたのですが、ふと
公園の猫が気になって、翌日見に行ってみたんですな。
じゃあ、昨夏みかけた仔猫たちがゾロゾロ出てきた!
どの子も痩せぎみだけどガリガリという訳ではなく、毛づやもいい。
エサやりの人がいるみたい。
「風邪は引いてるけど、生きてて良かった」
とホッとする一方、
「耳カット(※)されてないってことは、このまま放っておいたら、
確実に春のサカリで増えてまうやん」
と、暗澹たる思いに。
※耳カット:去勢・避妊手術を受けた野良猫であることが一目で分かる
ようにメスは左耳、オスは右耳の先っぽを切っておくこと
その時、ふと思い出したのが歌手の奥華子さんのブログの記事
http://s.ameblo.jp/kokoroletter/entry-11937096803.html
「エサをやるだけじゃ何の解決にもならん。私も何かしなくちゃ!」
と一念発起して、公園の猫たちを「ぜろの会」さんに連れていこうと決心したのですよ。
「ぜろの会」というのは、神奈川の獣医さんが毎月末三日間だけ開いておられる犬猫の避妊・去勢手術専門の獣医院な。
ボランティアで施術してくださるから安価なのよ。
助かる…
以前、実家近くをうろついてた野良猫の避妊・去勢手術でお世話になって知ってたのだ。
京都市に「まちねこ支援制度」ってのがあるけど、地域の方三名集めてー、地域の了解取ってー、申請してー、審査待ってー、なんて悠長なことやってたらサカリが終わってまうわ!
もういい、自腹切ってやる。
この前の選挙手当を軍資金にしてくれようぞ。
とまぁ格好いいように書いてますが、脚色ですよ脚色。
「偽善じゃないか?」とか「予約入れたけど、ちゃんと捕まるのか?」ってストレスで胃が痛くなったり、寝られなくなったりしてますからね。チキンですよ!
人よりちょっと猫が好きで、ちょっと援助体質なだけな、ただのアラサーです。
少子化を助長してる分、世のため人のために何かしとかないとバチが当たる…ガクブル。
それはさておき、公園へ通ううちにエサやりさんたちとお知り合いになり、
私の計画に賛同してくださってカンパをくださりました。
とりあえず目の前の命を生かすことに精一杯で、地域の人にできるだけ迷惑かけないように配慮はしていたけど、手術には気が回らなかった的なことを仰ってたよ。
また、懸念していた捕獲も拍子抜けするほどあっさり終わりました。
一人でできたもん!
モモちゃんは、抱っこしてキャリーバックに入れたらおとなしく入ってたからね。
スミレちゃんには激しく抵抗されたけど、
「ここで放したら、警戒モード:Maxになるから次はない」
と思ってバリバリ引っ掛かれつつも放さなかったよ。私がんばった。
手術当日は猫好きの友人に手伝ってもらって運んで、無事、避妊手術とワクチン接種が終わったのでした。
次から次へと猫が運ばれてきて、職員さんは「気を遣う暇と余裕があるなら手を動かすよ!」って感じの職人さんぽい方揃いだったので、さながら野戦病院のようであった。
(行ったことないけど)
猫への愛ゆえの素っ気なさなんだって分かってるから平気。
また、手術後公園にリリースするのはしのびないと、
計画始動当初から里親さん探しをしていたのだけど、難航しすぎワロタ。
友人、習い事のメンバー、ボランティアのメンバー、職場の同僚、元上司、退職した元上司にまで声をかけてことごとく断られて
「そうよね、猫好きはもう猫飼ってるわよね…」
とうちひしがれましたのよ。
で、ダメ元でネコジルシで募集したら、早々に縁の先っぽを掴めて何たる奇跡かと猫の神に感謝しつつ
(薄い)胸を撫で下ろしましたよ、ええ。
もうお腹痛くない!
「そうじきというものは、大きな音がしてヤダなぁ」
と、顔を見合わせるモモとスミレちゃん
写真は、今月末手術予定のモモとスミレちゃんの妹猫(推定)。
ちゃんと捕まりますように。
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