出掛けるので、椅子から立ち上がる。
椅子が空いたので、ふたりで乗って見上げる、ハチ君と七七保。

「これから行くのんか。」
そうやよ。
「ちゃんと、ちゅちゅめた?」
うん、ちゃんと包んだよ。

「郵便局やな。」
「いちゅ、届くのン?」
せやなぁ、そう遠くないから、明日かな。
ほな、行ってくるし、な。

「うん。その間、守っとくわ、この椅子。」
「ちょや、あたちらで、ちっかり守っとくわ、この椅子。」
別に、守ってくれんでもエエけど…。
て言うか、そこ気に入ってて、乗ってたいだけなんちゃうの。
まあええわ、すぐ帰ってくるし。
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