ある深夜の出来事。

2007年1月9日(火) 2007-01-09T09:46:15+09:00 493 / 4

深夜に仕事が終わり、帰宅すべく運転していた私の目に飛び込んできたのは、道路に横たわる茶トラ猫。「あぁ、ひかれたんだ、可愛そうに」通り過ぎようとした瞬間、猫が顔をあげた。「え？生きてる！」私はすぐに車を脇に止めて茶トラの所まで走りました。その茶トラは下半身だけひかれていた。かすれた声でニャーニャー鳴いていました。病院につれていかなくちゃ！そう思い着ていたセーターに猫をくるみ、近くの病院につれていきました。深夜２時とゆう遅い時間でしたが先生は病院を開けてくれました。「道路に倒れていたのを保護したんですが助けてください」とお願いして、診察してもらいました。後ろ足が折れて良くない方向にまがっていたんです。「なんとか助けて下さい」と言うと先生は「この子は野良なのかな？」私は「わかりません」すると先生は「手術はしてみますが、もしかしたら下半身不随になるかもしれません。この子が野良だった場合、野生で生きていくのは難しいでしょう。あなた（私）がこの子を助けたことは本当に良かったとは言えません。死なせてあげるのもこの子にとっては良いことなのかもしれません。」それを聞いて、ショックでした。これは私なりの考えなのですが、命を軽んじてはいけない。私はこの子を助けて、そのあとのことは考えてもいなかったのです。軽い気持ちで助けてしまって、この子のその後のケアなんてかんがえてなかった。命を救うということは大きな責任があるのだ。私は自分の浅はかな行為にショックを受けました。「私が育てます。私が助けたので最後まで面倒みます」と先生に言って、なにかあれば連絡下さいと、携帯番号を教えて家に帰りました。次の日、病院から連絡がありました。助けられなかったそうです。外傷は治してくれたのですが、内臓が破裂していたのだそうです。私は茶トラを引き取りにいきました。その日のうちに火葬しました。お骨は粉状にしてもらって川の側と、家の庭にまきました。無責任に助けてごめんね。天国で幸せになってね。ほんとにごめんなさい・・・。