ふと視線を感じ、横を向くとレプンと目が合う。
何か言いたそうな口。
けど何も言わずに、ただ私を見ている。
何を考えてるんだろうな?
なんてことを常々思う。
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レプンが遺棄されたのは、
キムンが亡くなる2日前。
傷心の嫁は、当初レプンの存在を認められなかった。
2週間ほどは、2Fで私だけと生活していた。
その頃のことを私は思い出す。
どの子にしても、家に迎える際は
「母親になろう」と小さな決心をしている。
それは、私の大きな勘違いの原因でもあるんだろうけど、
レプンの瞳は、そんな私の勘違いを、
許してくれてるかのように見える。
私は選んだつもりだけれど、
実はあなたに選ばれたのかもしれないね。
幸せってものは、自分で掴み取るもんだけど、
タマには、向こうから歩いてやって来る。
そんなこともあるもんだ。
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