もっと桜が見たかった。ということで前から見てみたかった古典桜を見てきました。
山形県長井市。
とてもいい天気だったので青空に残雪の朝日連峰が映え、雪溶け水で水量の増した最上川沿いの桜並木がきれいでした。
なぜ川沿いに桜が多く植えてあるのでしょう。根が張って堤防が丈夫になるのでしょうか。
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お目当ての桜、伊佐沢の久保桜。
国の天然記念物で樹齢1200年のエドヒガンザクラの古木です。
1200年前、奈良時代です。
たくさんの支柱に支えられて見事な花を咲かせていました。
神々しいまでの桜は「見れて嬉しい」というよりも「お会いできて嬉しい」です。
美しいものには伝説があります。
坂上田村麻呂とこの地の豪族の久保家の娘の悲しい話。
坂上田村麻呂が去ったあと、娘さんは悲しさのあまり死んでしまったそうです。
娘の名前は「お玉」。
この桜は別名「お玉桜」というそうです。
娘のために坂上田村麻呂が摂津の摩耶山の桜を植えて墓標としたそうです。
この桜自体が墓標。心なしか周りの空気が違います。
摂津ってどこ?兵庫県みたいです。
隣の白鷹町にも樹齢1200年のエドヒガンザクラ古木があり、ここにも同じような坂上田村麻呂伝説があります。しかもその子供まで登場します。
ヒーロー坂上田村麻呂、どこまで苗字でどこが名前か。
一見、二本の木が途中でくっついたように見えますが、幕末に乞食がこの木の下で焚き火をして燃えてしまい中が空洞になったそうです。
伝説に逆らうような話です。
この雪の多い地で焼かれてもこうして花をつけています。
桜の生命力と地元の管理している人に頭が下がります。
お玉さん、来年も行きますから、また会ってくださいね。
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こちらは高畠町の桜と三重の塔とこいのぼりとあひる。
以前、神社なのに三重の塔と鳥居があって狛犬が狛猫のようだと紹介しました。
前は気づかなかったのですが、アヒルみたいなガチョウみたいなのがいました。
声がうるさいので、ガチョウかもしれません。
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家に帰って、家のそばの山。
新緑に山桜がきれいです。
なんにも手をかけない、自然な桜もいいものです。
ヅラポン、おかげさまで、四ヶ月たってだいぶよくなりました。
口は開いたままですが、食事は出来ます。
くいしんぼうです。
何を見ているのか、眩しい青空でも左目は瞳孔が開いたまま。見えません。
「右目があるから大丈夫。ボクがんばったよ。みなさん、ありがと。」
いつもいつも不細工な写真ばかりでしたが、ちょっとかわいく撮れました。
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