大事な、大事な、可愛いコでした。
去年の今日、5月1日の夕方…旅立ってしまいました。
推定16歳8ヶ月。
家の裏あたりに捨てられたのか、サッシ戸のあたりで泣き声がして、戸を開けると、生後3ヶ月ほどの黒い仔猫が、文字通り、転がり込んできました。その頃、別の猫を大事に飼っていたので、他の仔を飼うつもりはありませんでしたが、結局、その黒い仔は、うちの仔になってしまいました。
いつも機嫌のいい猫で、ゴロゴロ言い通しだったので、お母ちゃんが「ゴロウ」と名付けようとし、さらに「タ」を加えて、「ゴロウタ」と命名しました。
2歳ごろからどんどん大きくなり、一番大きかった時は、8キロを超えました。
黒くて大きい、怖そうな外見とは違い、とても可愛い声で鳴き、大人しくて、甘えんぼさんでした。一緒に寝んねしてよ~、と、言いに来る仔でした。外へも出ようとせず、呼べばすぐやって来る、まるで犬のような猫でした。
去年3月末ごろに、急にご飯を食べなくなり、部屋の隅っこに座り込んだりするので、病院へ連れて行きました。検査では少し貧血があっただけで、点滴を2回ほど受けると、また食事を取るようになりました。ところが10日ほどすると、また食事をしなくなりました。再び病院へ連れて行きましたが、今度はかなり貧血がひどくなっていました。続けてステロイド注射、点滴を受けましたが、ご飯も、開けたての缶詰をスプーン一杯ほど、一番上等のかつお節一つまみ程度しか受け付けません。そして点滴の水分が、2日経ってもブヨブヨと身体に残ったまま…もうこれはダメなのだと思いました。しんどい身体を、病院に連れて行って、検査や注射で痛い思いをさせるのはもう止めて、家で見取ることにしました。病院にもそう伝えました。しんどくて、もうゴロゴロ言いませんでしたが、何故か亡くなる日の早朝、少しの時間、急に喉をゴロゴロ鳴らして、聞かせてくれました。
「去年の今頃はまだ元気やったな…。」「去年の今頃、様子がおかしぃなったんや…。」「去年の今頃はもう動けへんかったな…。」等々、思いつつ…、もう一年たったんやなぁ…。早いものです…。「ネコクロニクル」と言う曲を、口ずさんだりしています。

ハチ君と七七保は、今日も元気に遊んでいます。
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