眺めていて思うこと

2015年6月5日(金) 221 / 0

里親募集を眺めていると、つい、目に留めてしまうのは黒猫。
あの子の生まれ変わりは居ないだろうかと捜しながらも、あの子やくろとに似た子をつい見てしまう。

私には、手を差し延べる事は出来ないのに、遠くの県の子まで気になってしまって、応募者はいて下さるだろうかと気になってしまって…。

12歳という高齢でうちに来たくろちゃんは、すっかり甘えたさんのお殿様になって、私の脇に寄り添い腕枕を所望して撫でろと命令までするようになったけれど、本当に寂しい思いをしてきたのだろうと思わせる仕草を垣間見せる。

里親募集の子達も、それぞれいろいろな環境に身を置かれ寂しい思いをしているのではないかと思うと、胸が締めつけられ涙が出てしまう。

もう一匹、あと一匹だけ。
私はこの腕に抱きたいと思っていて。
私の腕はどんなに頑張っても、二匹しか抱けないから。
いざという時、両脇に抱えて守れるのは二匹だけだと思うから。

――――だから、くゆたん、待ってるんだよ

でも、もしも、くろちゃんのときのように、『この子を守りたい』って思ってしまうぐらいの子を見つけてしまったら。

たぶん、それは、くゆたんが、導いてくれた命だと思うから。
疲れちゃっただろうくゆたんは、まだ当分ボクは生まれ変わらにゃいから、ママ、その子とくろ兄ちゃんにこき使われててにゃと言ってるんだと思うことにするね。

くゆたんは、本当に優しい子だから。
そう思うこと、赦してくれるよね？

大好きよ、大好き。

今でもこんなにも、君が愛しい…。

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