お星様になったマロ。

2015年7月6日(月) 301 / 2

2日前に保護したマロが、昨日の朝早くに虹の橋を渡りました。

昔、愛犬が亡くなった時にお世話になった火葬場に連れて行きました。

小さい小さい骨箱。
元々重度の栄養失調で1キロしか無いマロは
また一回り以上も小さくなって私の元へ帰ってきました。

目が見えず、ご飯の匂いも分からず
もしかすると耳さえ聞こえてなかったかもしれない。
そんな暗闇の中、溝の中でうずくまり何を思っていたのか。
どんな気持ちであそこにいたのか、
考えると涙が止まりません。

実は一ヶ月ほど前に家の前に1匹の野良猫が
ひょこっと現れた事がありました。

同じ時間に同じ場所に来るその子は、
成猫というのにはまだ小さく
子猫というのにはもう大きい

人間が近付こうとすれば逃げて遠くのほうからこちらを見つめていました。
だから無理矢理な保護はせず、同じ時間にご飯を置いておき
窓からご飯を食べる姿を見ていましたが
4日ほど経つとパッタリと姿を見せなくなりました。

その時の子がマロそっくりで
もしかしたら、目も見えず匂いも分からなくなり
痩せ細ったマロは自分の最後を感じ
ご飯やお水を求めて戻ってきてくれたのかな、なんて。

だけどマロが昨日の夜から危篤状態になった時、
頭を支える力さえ無いのに、私の腕の中から飛び降りようとした時がありました。

マロにとっては、私の腕の中なんてまだまだ安心できる場所ではなく
自分の思うところに行きたかったのかもしれない。

私は、自分が保護した以上
もしもの時は最後まで傍で看取るのが責任だと
マロを腕の中で看取りましたが、
マロは1人で落ち着いて最期を迎えたかったのかもしれない。

病院に連れて行ったのも、保護して家に連れて帰り
流動食やお水を口に流し込んだのも、
目が見えないマロからしたら
不安で不安で仕方なかったと思う。

結局私がマロの為にとした事は、マロにとっては恐怖でしかなかったのかも。

自分が保護したのに、今更こんな事言っても仕方ないのだけれど
もっと何かしてあげれたんじゃないか、あれはしないほうが良かったんじゃないか
どうしても考えてしまいます。

でもきっと
人間だって動物だって
自分がどれだけ最善を尽くしたと思っていても
亡くなった後には後悔が必ず残るんだと思います。

これは慣れるものではなく
10匹いれば10匹分の悲しみを覚悟しなくてはいけない。
きっとこの悲しみはこれからまた経験しなくてはいけない悲しみで
生き物を家族として迎える以上、果たさなければいけない責任でもあると、私は思います。

マロがどんどん弱っていく様子を見て
最後はもう息も絶え絶えで
そんなマロを見ていると
「早く楽にしてあげたい」と思う人を
否定出来ないなと思いました。

目が見えなくても、楽しい事があるということを教えてあげたかったし
おいしいご飯だって食べさせてあげたかったし
温かいところでスヤスヤと眠らせてあげたかったです。

暗闇の中で必死に頑張ってくれたマロ、
最後の力を振り絞って家の近くまで戻ってきてくれたマロ、
本当にありがとう。

天国では、何だって見えて、
おいしい匂いだって分かって
楽しくいてね。

二日間だけだったけどマロに出逢えて良かった。
すごく辛いけど、幸せな二日間でした。

ありがとう、
そして本当にお疲れ様。マロ。