夕方ごろに雨が降る。
この日も霧雨。
帰宅すると防風扉に張り付いてお出迎えをしてくれる。
私が扉の中に入ると、急いで外へ行こうとするライア君。
「残念だね、今日は雨なんだよ~」
いつもなら、雨に気付くと何度か外へ出ようと挑戦し、最後は諦めてすごすご室内に引き返す。
この日は違った。
「濡れるのは嫌々、・・・でも、外へ行くもんね~!」
ほんの少し扉前で迷った後、一気に駆け出すライア君。
「・・・嘘~!」
尻尾を立てて疾走していくライア君を呆然と見ている私とナイルちゃん。
ライア君は一目散に桜の木の下に駆け込み、伏せしている。
「・・・・ライア君。私を置いて行っちゃうの‽」
外へ戸惑いながらも歩き出すナイルちゃん。数歩歩いて座り込む。

「・・・・・・嘘!!」
濡れるのが大嫌いなのに~!!!
見ていると、やおら立ち上がって駆け出すそぶりを見せたので、慌てて抑えにかかる。
「今日はダメ~>< お家でご飯にしようよ~。」
確保して扉内に入れた後、ライア君を迎えに行く。

「僕、お外好きなんです。」
うん、知ってるよ。
でも、雨が降ってるよ。
「お家でご飯にしようよ‽」
いつもなら渋るのに、素直に歩いてくるライア君。

この後抱き上げて家に入りました。
そのうち、雨でも散歩したがるようになるのかな。
雨の日くらい、散歩はお休みして家でゆっくりしたいんだけどな・・・・
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