この子はなぜか先住のまなと相性が悪く、私たちもかなり気を使います。
まなの方が茶々を毛嫌いしているようです。
仔猫は成猫に受け入れてもらいやすいといいますが、まなは最初から茶々。がキライでした。
二年も経つのに茶々。を見ると飛びかかります。
茶々。怖くて唸っています。人のそばを離れません。守ってくれるのよくわかっています。
ケンカの後、まな は自分が悪いのがわかっていて、しばらくの間、隠れて出てきません。
仲の悪い猫にリラックス効果があるというフランス製のフェリウェイというものも試しましたが まな はこのスプレー型のガラス瓶を見ると逃げていってしまいます。
かと思うと、茶々。のトイレの匂いを嗅ぎながら、スリスリ、コロコロ。
後からきた凸助やヅラポンは平気なのに、なんで茶々だけ嫌いなのかな。
時々、茶々とまなが一緒にいる夢を見ます。
仲良くならなくていいから、飛びかかるのはヤメて。
茶々。ポーズは仔猫のときの指しゃぶり。
いまだに眠くなると足の指しゃぶりをします。
この子の癖は噛み癖なのか、過去の写真を見たら、噛んでいる写真がいっぱい。
いつか、まなちゃんをも噛んでごらんなさい。


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今日の朝、まめおさんが教えてくれた蓮池を見てきました。
市内からの旧道を行ったらガードレールもないカーブや崖っぷちのような所や鬱蒼とした杉林のある心細い道路。
山間部の隠れ部落のようなところに忽然と現れます。
朝日を受けて、透き通る花びらと葉っぱの上で丸く光る水滴。
蓮の甘い香りでいっぱい。
この地区は高校の友達の出身地でした。
こんな山の中からどうやって登校していたのか、冬場はおばさんの家に下宿でした。
その友達も二年前、ガンで亡くなりました。
大学生と高校生の女の子を残して。
なかなか会う機会がなく、最近は年賀状だけのお付き合いとなり、ずっと元気だと思っていました。
蓮の花を見ていると、彼女の旅立ったときのピンクの口紅と高校の時と同じショートカットのウィッグを付けたかわいらしい顔が浮かんで来ました。
ふと気が付くとカランカランという鈴の音。
小学三年生くらいの男の子が熊よけの鈴をつけて歩いて来ました。
「おはようございます」
「おはよう、気をつけていってらっしゃい」
いまどき珍しく、おじぎをして声をかけてくれました。
山形でも街中では自分から挨拶してくれる小学生はいないだろうな。
蓮の里でのうれしい出来事でした。
===追記 ぬがったはなし===
むか~し、むかし、そう昔でもないけど9月1日ちゃめ婆のどさ、1本の早便来たんだど。
マメオからで「蓮池なう」
美しい蓮の写眞ば見てちゃめ婆はさっそく出掛げだんだと、狐越街道の山道を「こっちだべが」別れ道ば迷いながら、下見るとクラクラするような絶壁とか、薄暗い杉の林、くるくる回って同じところ何回も走っているような曲がり道。
ところどころにある狐の看板。「きつねに馬鹿さったべが」
いぎなり、街道の脇にお地蔵様。なんだが薄気味悪い。
やがて部落見えてきたんだど。
部落近くはさすがにいい道路。ド~ンとストレート。
田んぼの脇の水車を越えて、教えられたとおり墓石屋さんを越えて、蓮池さ着いたんだど。
蓮の葉っぱさキラキラした玉水。
朝日を受けて透き通る花びら。
それにとっても甘くていいにおい。
熊よけの鈴の音ともにめんこい男の子。
「ここが極楽浄土だべが」
ふと目についた一際大きな華。
ちゃめ婆はその華の匂いを嗅いでみたくなったんだど。
白くて縁がほんのり紅色。ぼかしがきれいな華。
ちょうど池の水が乾いてひび割れ状態。
華に向かって一歩踏み出したら、「あれ、まぁ」
足がズブズブ、池の中に引き込まれていく。
抜こうとしても動かない。
だんだん沈んでいく足。水もしみてきた。
力任せに足を動かしたら、やっと抜けた。
その抜けるときの音。ちょうど水洗トイレが詰まったとき、棒のついたゴムのカップみたいなので抜いたときの音。「ゴボッ」
何事もなかったようにちゃめ婆はドロのついた靴をあたりの草にぬぐい、両方の靴下を脱いで帰ったのでありました。
めでたし。
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