野良猫が自分を仲間だと思っている！？

2015年9月8日(火) 2015-09-08T22:10:56+09:00 399 / 2

最近、休みの日になると野良猫たちの様子が気になる。
台風も近づいてきているし、風は強いけど釣りに行った。

釣り場に到着すると誰もいない。
車から降りて竿を準備すると・・・
ゾロゾロと野良猫軍団が目の前に現れた。

オス軍団→オヤジ猫♂、二号♂、うっしー♂

メス軍団→♀猫の頭（二世）、メス猫三毛（マロ）、♀子猫（チビ）、♀子猫（タマ）、♀子猫（シマ）

一瞬でみんな集まったから自分もびっくり。
それぞれのやり方で自分を迎えてくれる。

オヤジ猫はアイコンタクト。
二号は、近くに来て寝そべる。
うっしーは、尻尾をあげて走ってくる。
♀軍団、「・・・・、なんか来た？？？」

早速、クーラーボックスに座って釣りを始める。

・・・
・・・・・
・・・・・・・

釣れない。

後ろでは野良猫たちが賑やかに遊んでいる。
子猫たちはじゃれあって、あちこちから物音が聞こえる。
ベテランたちは、腹を見せたり寝そべったり、好き放題だ。
うっしーは、いつものポジション（自分の足元）で釣りの様子を見ている。

あまりにも釣れないからなのか、うっしーが突然自分の足に飛び掛かり足で爪をガリガリ。
「あの、うっしーさん。痛いんですけど」
うっしーにアピールをしたが、気にせずガリガリ。
さらには、靴に向かってガブガブ噛みつく。
「うっしーさん、それはだめです」

うっしーを捕まえて、足元から離して横に置いた。
始めは自分の後ろにおとなしく座ったので、気にしないで釣りを続けていた。

10分ほど釣れなかったのでのんびりしていると・・・
突然、背中に衝撃と何かに刺されたような激痛が走った。
「い、いてぇ、なんだ？」
どうやら、誰かが背中に飛びついて張り付いているようだ。

自分の背中に食いついた爪は、ゆっくりと下に向かって落ちてゆく。
食いついた足を掴むと、うっしーが張り付いている。
「ま、またお前か・・・」

さらに釣れない様子に飽きているのかオヤジ猫が腕をつかんでくる。
「な、なんだオヤジさん」
なんか、今日は野良猫たちから「早く釣って！」と言われている感じがする。

やがて、足物に戻ったうっしーは再び海を見始め釣りの様子を見る。
海面に見えている魚に興奮しているようで、とても楽しそうだ。
魚に飽きてくると自分の膝の上に乗って座る。
「ちょっと、うっしーさん。釣りの邪魔ですよ」

うっしーを膝から降ろすが、なぜか降ろしてもすぐに上って座る。
なんか、今日は野良猫たちがいろんなことをしてくるな～。

やがて魚が釣れ始めると、猫たちの動きが機敏になってくる。
自分が釣った魚をどのように奪おうかいろいろ計画しているみたいで、バケツに入れたくらいならすぐに持って行ってしまう。
さらに、仕掛けを揺らして針から魚を外す方法を覚えたらしく、以前より魚をとられてしまう。

今日は持ち帰る魚が少ないかなと思っていると・・・
オヤジ猫が魚をくわえて自分の前に座った。
どうしたんだろうとみてみると、目の前で魚を置いた。
オヤジ猫は自分で魚を食べようとせず、目の前に魚を置いて違うところに移動。

子猫が魚をとろうとすると唸って威嚇。
自分の目の前に魚を置かれて10分近くたつが、誰も魚を食べない。
「自分にプレゼントなのか？」

最終的にタマが魚を食べた。
仮にプレゼントだとしても、自分から奪った魚をプレゼントなんて、さすがにおかしいだろ、オヤジさん。

野良猫たちは自分のことだけで精一杯だと思っていた。
でも、ここの野良猫たちを見ていると自分だけでなく仲間のことも気づかっている。
血のつながった家族というわけではないはずだけど、仲間意識は強いみたいだ。

もしかしたら自分も仲間に入れてもらえたのかな。
オヤジ猫にありがとうを伝え、今日も釣り場を清掃してからゆっくり家に帰った。