※病気子猫の写真があります。
過激なものではありませんが、苦手な方はご注意ください。
今月頭に保護した『ぶんちゃん』の風邪がどんどん回復し、今やきゅりんきゅりんの目をした子猫ちゃんに。
保護が早かったのが幸いしたようです。
前回の日記に掲載した保護当日のお顔と比べていただくと回復ぶりがよくご理解いただけるかと存じます。
既に保護部屋中を走り回るわんぱく坊主になりました。
ミルクから離乳食への移行は難航したのに、カリカリへの移行はスムーズでした。
でもやっぱり「ミールークー!!」とおねだりする甘えん坊のぶんちゃんです。
左:ぶんちゃん 右:いよちゃん
そして次に保護した『いよちゃん』はまだまだ目もぱっちりしきれていないながら(顔のカピカピもまだ取れない;)、体力は取り戻し元気に遊び始めています。
ガリガリだった身体もふっくらコロコロしてきて、生後一ヶ月程度とは思えないほどの小さな身体でポテポテ歩いてる姿が可愛いの何の(体重も身体の大きさもぶんちゃんの半分しかありません)
とっても甘えたさんで、遊んでいたと思ったらよちよち私の腕の中に戻ってくる可愛らしさ。
この母ちゃんっ子め~と既にデレデレです。
さて。
ぶんちゃん、いよちゃんがどんどん元気になってきてくれて、良かった~と胸を撫で下ろしていたのも束の間……
「子猫が蹲ってる!」という連絡を受けて、またいつものように「どーこーやぁぁぁ!?」と飛び出していきました。
てっきり一匹だと思って駆けつけてみれば、そこには3匹の子猫がいるではありませんか。
みんな酷い結膜炎で両目が癒着してぐじゅぐじゅ。
放っておけば衰弱して命を落とすのが先か、失明するのが先かといった状態でした。
歯の成長具合から見て、ぶんちゃん&いよちゃんより一週間くらい年上程度。
一瞬『経済的にキャパオーバーする』と躊躇したものの、ええい見捨てられるかああと全員抱えて戻りました。
連れ帰った3匹の子猫は、チャトラ2匹(両方男の子)にサビ1匹(女の子)
今年は一体どれほどチャトラくんに縁があるのかと。
とりあえず常備薬の目薬をさして両目を開いて、眼球の無事を確認。
失明の心配はなさそうだとほっと一息。
しかし一匹は明らかに身体が熱い……発熱してる……「先生ェェェ!!」と薄い財布を握りしめて走ってきました。
私め、決して猫ボラさんではありません。只の猫好きなのです。
猫好きが過ぎて、可愛い命が消えていくのがもう嫌で、息絶えた姿を見るのが辛くて、自分に出来ることだけでもしようと毎年のように出会う子猫をちまちま抱え込んでは治療して里親さん捜しをしているだけの猫好き人間。
ネコジルシにもそういった方が大勢いらっしゃいますよね。
皆さん自分に出来ることをと思って猫ちゃんに手を差し伸べていらっしゃるんだなと、勝手に仲間意識を持って日記を拝読しております(ほぼ読み逃げですが;)
現在、のぞみちゃんを入れて保護猫8名。
のぞみちゃんと、はっさくくん&れもんちゃんはほぼ手がかからない状態なのでOKとして、治療や看護など手のかかる子猫が5名。
猫神様。
あのままこの子達を死なせないでいてくれてありがとうございます。
私に教えてくれる人の前に子猫達を出してくださってありがとうございます。
でも、でもですね、猫神様。
風邪っぴき&睡眠不足な身体は根性でもたすとしまして、財政難です。
5匹分の医療費だけでも頭がぐわんぐわんしてます。
更にミルク代や離乳食代を考えると倒れそうです。
何処から資金を絞り出そうかと割と本気で苦しいです。
ちょっと募金箱でも持って会社の中を練り歩きたいぐらいです(出来ませんが)
いやでも保護したからには私の責任。
中途半端なことはしませぬ。
必ず元気にしてみせますとも。
そして素敵な里親さんに巡り会えるよう力を尽くしますとも。
そんな決意を込めて、新しく仲間入りした子猫達にも名前をつけました。
【保護当日】
【写真右】発熱してぐったりしてたチャトラの男の子は『豆太くん』
【写真中央】目はぐじゅぐじゅだけど比較的元気で、保護時には抱きかかえた私の手に思いっきり噛みついて穴を4つ開けてくれたチャトラの男の子は『大豆くん』(通称:大ちゃん)
【写真左】紅一点にして唯一のサビ柄ちゃん、我が家のこうめの幼猫時代によく似ているかわいこちゃんは『小豆ちゃん』
団子三兄弟ならぬお豆三兄妹です(笑)
大ちゃんは両目はぐじゅぐじゅながら最初からかなり元気で(そりゃ私に噛みつくぐらいですから/笑)、小豆ちゃんもそんなに悪くなる前に保護出来た様子でみるみる回復してきています。
軽い脱水を起こしてはいましたが痩せ方はまだマシな方で、ふたり共最初から食欲もあり、シリンジであげるミルク&離乳食ブレンドを美味しそうに飲んでいました。
しかし豆太くん(通称:豆ちゃん)は骨と皮しかない痩せ具合で、脱水・低血糖と衰弱も酷く熱も有り、シリンジで食事をあげても飲み込むのがやっとといった状態。口許からボトボトと零すことの方が多いくらい。
写真は保護したて状態なので緊張してどうにか顔を上げていますが、この後からはぐったりして自分で顔をあげることすら出来なくなりました。
抱きかかえてもだらっと首も身体も投げ出している状態。
私はこういった症状の子を過去に何度か亡くしています。
同じ症状で助けられた子もいますが、助けられなかった子もいるのです。
助けたかったのに助けられなかった、幸せになってほしかったのにしてあげられなかった……今でもその子達のことを後悔しない日はありません。
豆ちゃんもそうなったらどうしよう、次に保護部屋に行った時、息をしていなかったらどうしようと怖くて怖くて。
同じ後悔を繰り返すのが嫌で、24時間体勢で看病することにしました。
仕事も無理矢理休んで(社会人失格気味)
病院には最も負担の少ない処置をお願いして、あたためて、2時間おきに少しずつフェロビタ2とペットスエットを混ぜたミルクをあげて「豆ちゃん、がんばって」と話しかけ続けて。
そうして2日目の夜。
豆ちゃんの熱が下がったのです。
これまで飲み込むのがやっとだったミルクをごくごく飲んでくれるようになりました。
馬鹿みたいに泣きました。
小さな身体にでっかい顔をスリスリして年甲斐もなく涙でぐじゅぐじゅ。
先に保護したぶんちゃん・いよちゃんと楽しそうに遊ぶ大ちゃんと小豆ちゃん。
豆ちゃんもあの中に混ざれる日が来ると良いなとひたすらに祈ってます。
みんな生まれた時は健康だった筈。
どうかきゅりんきゅりんの目と健康な身体に戻れますように。
いや、戻してみせますよ!
【本日のお豆三兄妹】
豆ちゃんの目はまだまだ見えづらそうですが、大ちゃんと小豆ちゃんはかなりぱっちりしてきました。
ちなみにこの保護箱は豆ちゃんと小豆ちゃんのふたり部屋(?)です。
保護箱の広さ的には豆ちゃんひとりでもいいのですけれど、豆ちゃんはまだまだガリガリさんなので朝夜の冷え込みにひとりはきついかもと、寄り添ってくれる小豆ちゃんつき(笑)
大ちゃんは元気なので先に保護したぶんちゃんとふたり部屋(元気っこ達なので大きさも写真の倍以上)
いよちゃんは一番身体が小さいのでひとり部屋です。
私が仕事をしている間はそれぞれ保護箱の中でスヤスヤ眠っています。
そういえば自分の体質で良かったーと思うことがひとつ。
私め病気にはめっぽう弱いヘロヘロ人間なのですが、怪我に関してだけは強いのですよ。
猫ちゃんに思いっきり噛まれて手に穴が空いても出血はすぐ止まりますし、回復も早いですし、猫ちゃんの牙にある菌で化膿したりパンパンに腫れあがったりといったことが一度もありません。2,3日で自然と治ります。
これも猫神様が授けてくださった体質なのでしょうか。
「威嚇した子に噛まれても大丈夫だからどんどんいくにゃ~」と(笑)
案の定今回大ちゃんに思いっきり噛まれましたが、現在痛みはほとんどありません。
以前怪我した成猫ちゃんを保護した時も、手に風穴が空いて大流血しました。
しかし消毒だけして放置してたら確か4,5日でほぼ治っていた記憶があります。
うーん、あっぱれマイボディ。
ただし麻酔が効きにくいという嫌な体質でもありますが;
子供の頃に大怪我をした時、麻酔が効いていない状態で切開・縫合したこと3回……痛かった……あれは本当に痛かった……(遠い目)
今は自分が麻酔の効きにくい体質だとわかっているので、何かあった時は予めちゃんとお医者さんに伝えております。
あれ、猫話から逸れましたね。
いかんいかん。
さて、吉報が一つ。
里親さん募集中だった『はっさくくん&れもんちゃん』の里親さんが決定しました!
有り難いことに兄妹一緒に同じお宅の家族にしていただけそうです。
巣立つのは恐らく月末くらいになるでしょうが、無事決まってほっとしています。
同時にお別れかと思うと寂しくもあり……毎度のことながら不思議な感情ですね。
お別れの日はまたきっとわんわん泣くのでしょう。
この子達も保護した時はボロボロでした。
放っておけばあと2,3日の命だったと獣医さんに言われました。
れもんちゃんの左目に関して言えば、あと1日遅かったらのぞみちゃんと同じく失明していただろうと。
視力を残せた、ちゃんと元気になれた。
それだけでも幸せでした。
家中を元気に走り回るふたりを見て、良かった良かったと毎日デレデレしていました。
その上、とーっても素敵な里親さんに出会えたのです。
こんなに嬉しいことはありません。
里親さんに彼らを託す日まで、これまで通りたくさんたくさん触れ合いたいと思います。
思い出を、想いをたくさん託して、どうか新しいお家で幸せになれますように。
一足先に巣立ったかぼすくんは新しい御家族の元で元気にしています。
常に御家族誰かにくっついて歩いている甘えん坊さんぶりだそうで、皆さんメロメロだとか。お送り下さった写真の表情もとっても穏やか。
訪ねてきたお客さんにも「いらっしゃーい」と寄っていくのだそうです。
ウチにいる時もそうだったね、と頬がユルユルに。
素敵な方々の家族になれて良かったね、かぼすくん。
大きくなるんだぞ~と、写真を見ては幸せを噛みしめている私めです。
どうか保護したばかりの5ニャンにも明るく優しい未来が待っていますように。
ああしかしこう保護猫ちゃんラッシュが続いては……
次こそはさち&ゆき以外のうちの愛猫達の記録でも書こうと思っていたのに、とほほ。
この記事を書くのにも数日かかっている遅筆っぷりですので、当分先になりそうです。
最近のコメント