今回は、お腹の中の寄生虫です。後半に寄生虫の画像がありますので、任意で閲覧願います。排泄物と一緒に写っていますので、ご了承願います。
保護猫のせんちゃんに限らず、野良の子を保護する場合、かなりの高確率でお腹の虫がいます。
せんちゃんは、「マンソン裂頭条虫」という寄生虫が居たようです。
排出を確認できなかったのと、最初の検便以後は、卵も見つからなかったので、実際に寄生していたのか、保護早々にやってしまった激しい下痢の際に排出されてしまったのか定かでありません。
マンソン裂頭条虫は、ケンミジンコを経て、カエルを中間宿主にする為、それを捕食するヘビや、カエルその物を捕食するネコが寄生されてしまいます。
小腸に寄生して、栄養を奪い取ってしまう寄生虫です。
近くに田んぼや川のある環境下では、比較的多い寄生虫のようです。
かなりしつこい虫のようで、薬はかなり強烈な部類のようです。
リクは、出生直後からの保護でしたので、腹の虫は経験がありません。
チビは、ノミから来る「瓜実条虫」が、ものすごい量で寄生されていました。
その時の食欲と落ち着きの無さは酷かったです。
瓜実条虫は、ノミの体内で幼虫になり、グルーミングでノミを食べてしまうことで、感染する寄生虫です。
排便と一緒に、卵のいっぱい入っている体節を排出します。1匹の小さい虫が居るように見えますが、成虫の身体の一部が千切れている状態の物です。
乾燥してしまうと、生米のような状態になる為、時間が経過した排便には見つけられない事が多いです。
以下画像です。心してご覧ください。

犬にも寄生するようで、我が家のよつばも感染しました。
犬の場合は、散歩で排便を回収するので、発見は早かったですね。
おしっこを吸収するタイプの猫砂では、直後でないとなかなか気が付かないかもしれません。
最初は大きさから、猫鈎虫と間違えてしまいました。
通常の便検査では引っ掛かりにくいので、ノミに多くたかられてしまっているネコは、注意して排便チェックをすることをお勧めします。
我が家の近所で保護するネコに結構多いのは、「猫回虫」ですね。
基本的に中間宿主が無くても、排便から経口感染してしまう寄生虫です。
人間にも寄生できる虫ですが、トイレの扱いを注意していれば、大丈夫です。
虫下しで簡単に落ちます。
余程の数に寄生されない限りは、なかなか気が付かないと思います。
虫下しによって下りてきた画像が次です。投薬後14時間で排泄され始めました。
マイケルとミィーちゃんは、こいつに寄生されていました。
心してご覧ください。

白いミミズといった感じですが、大小さまざまな成長段階の虫が排泄されています。
動きもミミズと同じ感じでした。
そのほかにもいろいろありますが、僕が関わったネコでは、この程度しか確認していません。
我が家のネコは、トイレを綺麗にすると、必ずと言っていいほど、そこに用足しに来ます。ですので、排泄の異変には気が付き易い環境という状態です。
トイレに流せるタイプの紙砂を使っていますので、水洗トイレに流すことが多いのですが・・・
チビだけは、流すトイレの水と汚物が気になるのか、こんな状態になります。

子猫の頃に1度落ちたことがあります。
リクも落ちたことがありますね(笑)
排泄(大小)のチェックは健康管理をする上では、重要な要素ですね。
現在、3頭のネコがいますが、それぞれ、オシッコもウンチも臭いが違うので、誰がどこのトイレで、どんな排泄をしているかが、解るようになりました。
同じ餌を食べていても、しっかりと違う臭いがするのには驚きでした。
体質や、成長過程での腸内細菌の違いで、違ってくるのでしょうね。
健康状態を確認するのには、排泄物のチェックが一番ですね。
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