ネコの保護に対して、真剣に考えるきっかけとなったのが、この子からですね。

それまでは、野良猫に迷惑を掛けられるって、どういう事か理解できない田舎者でした。
ウンチされたら埋めればいいし、オシッコが気になれば、水を掛けとけばいいじゃない?
そんなに、目くじら立てなくても・・・(^_^;)
と言う認識程度でした。
食べ残しでも持っていれば、見掛けたネコに何も考えずにあげていました。
この三毛の子猫は、車で走行中の正面にカラスが居て、何かをついばんでいたのをかわして通過する時に、まだ生きてるハムスターを突いているように見えたので、慌てて車を止めて保護しました。
お腹は破れていたものの、皮膚だけでしたが、後ろ足が1本ブラブラになってました(T ^ T)
必死にもがく姿を見てしまえば、ほっとけません。すぐに近くの動物病院に駆け込んで、診てもらいましたが、たまたま拾ったネコである事と、目も開いていない子猫で、ネコを飼った事のない僕である状況から、応急処置(低予算)で、生命力の強さに期待する治療でした。
発見保護の状況から、内蔵の損傷も考えての獣医さんの配慮だったと思います。

慌てて揃えた、赤ちゃんネコ用品。
少しずつしか飲めなかったミルク・・・
カラスの頑丈なクチバシで突かれ、皮膚が裂かれるまでになっている状態では、外科治療をしないと、無理だとは思いましたが、金銭的に踏み込めなかったのと、助かる確率も低いと判断(僕の環境も含む)されていたので、その時は納得してました。

4日目の朝に、虹の橋を渡ってしまいました。
うたた寝している間に冷たくなっていました・・・(T ^ T)
やっぱり、後悔先に立たずでした。
こんな思いをするなら、10万でも20万でも払えば良かったと思ってしまいました。
助からないとしても、やれる事をやってやれば良かったと後悔しました。趣味の遊びに10万円以上使う事もザラだったので、あの時なんで出せなかったのか、今でも後悔しています。
2008年10月1〜4日の出来事です。
元々生き物は好きだったのですが、セキセイインコを飼っていたので、ネコは野良猫を愛でるだけでした。
この時から、野良猫の実生活を知りたくなってしまいました。
翌年から、イヌのよつばを飼い始め、散歩しながら近所の野良猫を観察です。
縁あっての出会いだと思っているので、その出会いには意味が持たされていると思っています。
この子猫は、何かを伝える為に僕の前に現れて、たった3日半で去って行きました。ちゃんと受け取れたかは解りませんが、自分が納得できる所までやるようになったのは、この時からですね。
やっぱり、助けられないと言う現実は、辛いもんです。
その子の運命だったのかもしれませんが、人間が介在する前提の運命が、ネコ達の運命なのでしょうね。
忘れられない、出会いのネコです。
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