今回のネコは、たった1日の間でしかなかった、死の間際で保護した子です。

左のはちわれの子の方です。右は現在のチビです。
工場の駐車場のど真ん中で、うずくまって動けなくなった子を発見。
工場は休みだったので、無断で入り込んで保護しました。
自動販売機が置いてあるので、缶コーヒーを1本買わせて頂いて、侵入理由を作っておきます。
向えのお家が、ネコの餌やりおばあさんがいらっしゃるので、そこのお家の世話ネコかの確認をしに行ったところ、違うと言う事だったので、問題無く保護できました。
ただ、この時に、おばあさんの家に来ている子猫で、1匹、風邪が酷くて、親から弾かれてしまったのが居て、この子も何とかしてやって欲しいと頼まれて、2匹の持ち帰りになりました。
その、もう1匹が現在のチビですが、そちらは、次の日記で書きますね。
2014年9月26日の話です。
すぐに、獣医さんに持ち込んで、2匹のチェックですが、はちわれの子は体重280gで、目ヤニで目も開けられず、鳴き声も出せない状態で、ノミの寄生がすさまじい上に、自力で水も飲めなかったです。
血液検査まではしなかったですが、重度の貧血と脱水症状で危険な状態です。
体温が奪われるリスクもあったのですが、ノミの除去を優先してシャンプーしてもらい、点滴とそれぞれの薬を処方してもらって、帰宅です。
水は、ティッシュに浸み込ませて、口に含ませるくらいしかできません。
チビが、寄り添っておとなしくうずくまっていました。
ここで、死を受け入れなければいけないと悟る出来事がおこります。
深夜12時頃、くっついて丸まっていたチビが、突然起きて、はちわれの様子を見たと思ったら、距離を取って(離れて)寝だしました。
体温が下がって来たのだと思った僕は、はちわれの方を懐に入れて保温に努めます。
チビと比べても、少し冷たく感じますので、危険です。
最初の画像は、寝床で一緒に寝る所ですが、チビは脇に突っ込んできて落ち着こうとしていて、はちわれは動けずぐったりの状況です。
この撮影の後に、しっかり入れ替えてますが、はちわれの状況をみて優先にしています。
チビを何度寄り添わせようとしても、拒絶し続けました。
この時に、生命の灯火が消えかかっているのだと思いました。
懐に入れて、鼓動を聞かせながら温めてやるしかできません。
運を天に任せるだけです。
朝に容態の変化が無いのを確認して、回復を期待するだけです。
不足している子猫用の物を買い足しにでかけましたが、この時に容体が最終段階に入ったようです。

戻って来ると、痙攣が始まっていて、慌て抱き上げましたが、画像の様に、手にかぶり付き、歯を食いしばっています。
この子は、そのまま冷たくなって行きました。
最後は、苦しんで虹の橋を渡らせてしまいました。
成す術も無く、看取ってやるくらいしかできなかったですね。
手の中で、小さな生命の灯火が消えて行くのを感じるのは、何度経験しても嫌なもんです。

ノミの残っている身体を、改めて綺麗にしてやり、食べられなかったご飯と一緒に、庭に埋葬してやりました。
仕方が無い結果だったとはいえ、味わいたく無い感覚でしたが、覚悟の上での保護でしたので、諦めてます。
今のところは、虹の橋を渡らせてしまったのは、この子までです。
こんな子を見ないで済むようにしたいですね。
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