ちょっとわかった気がします

2015年10月9日(金) 224 / 2

Q&Aの方で、猫を飼っても大丈夫かというような質問をされている方がいらっしゃいますね。
錚々たる方々が名回答されてらっしゃるんで、私なんぞが更に言うことは何もないですが、不幸な猫ちゃんがいなくならない理由が、ちょっとわかった気がします。
相談者の方は、猫経験豊富で猫好きで猫の立場でものを考える人が多く集まってる場で是非を相談されるという、思慮深い方で尊敬します。たぶん、あの方ならきちんとお世話をされるでしょう。

でも、「1人で寂しいな、猫可愛いから欲しいな」と、ただそれだけで、命を背負う責任も考えず猫を飼う思慮の浅い人なら、猫以外で寂しさが埋められたら、安易に責任放棄しちゃうんじゃないかなと思います。
それが、保健所に持ち込まれる猫ちゃんや、野良猫ちゃんたちなのかな、と。

個人的には、猫は「飼う」ものではなく、「お世話をさせていただく」「お仕えする」相手だと思っています。
なので、ばあやと自称するわけですがｗ

猫への奉仕はまあともかくとして。

自我を持つ命なんですよね、猫は(別に猫に限りませんが)。
その点において、人間の子供と何が違うのかと思います。
一人でお留守番できて、一人で食事・トイレできるけど、食事は用意してあげなきゃいけないし、トイレも掃除してあげないといけない。
人間でいうなら、小学校低学年くらいの状態が、20年とか続くわけです。
そして人間の子供なら医療費の負担は少ないし、税金も安くなりますが、猫の場合は逆で、医療費の負担は重いし、税金の控除対象にもならないから、手取りが増えることもないんですよね。

それでも、猫を選びますかって話です。

それでも猫を選ぶのは、猫が幸せにしてくれるからです。
お金や時間や手間なんかじゃお釣りがくるくらい、幸せをくれるからです。
だから、お返しに少しでも幸せになってほしくて頑張るんです。

安易に猫を放棄する人を、不幸な人だと思います。
でも、その人たちは加害者です。
不幸になるのは当然だけど、それに猫も巻き込まれるというのが理不尽で許せないです。

自分がお腹を痛めて産んだ人間の子供ですら、暴力をふるったりネグレクトしたり殺したりする人たちがいる世の中で、命の大切さを叫ぶのは空しいことかもしれませんけどね。

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