台風直後の野良猫たち

2015年10月10日(土) 2015-10-10T17:11:21+09:00 303 / 0

今年最大の台風23号が温帯低気圧に変わった。
台風が通過してる間は風がとても強く家の中でも風の音が聞こえた。
雨は特にひどくなかったけど、畑の野菜が心配だ。

あ、そういえば荒れた後の海は魚が釣れやすい気がする。
まだかなり風は強いけど、野良猫たちも心配なので漁港に行って見た。

海は濁った色をしていて、波がまだきつい。
でも、漁港内なら安全に釣りができるので釣りの準備をした。

自分が釣りの準備をしているのを確認したためか、
野良猫軍団は走って自分の後ろにやってきた。

でも、風がかなり強かったので子猫たちは物陰に逃亡。
残ったのは、♂軍団と略奪が得意な母猫。

今日は野良猫たちは自分の近くに来て寝そべっている。
それぞれ体が汚れてたので、温かいお湯で体を洗ってあげたいが・・・
野良故に、そういうことはできないだろう。

釣りを始めると、小さいフグがすぐに釣れた。
野良猫たちは素早い勢いでフグを狙ってくるが、これは食べてはいけない。
針からフグを外すと、どの猫もアピールしてくるが海にリリース。

自分の真上ではウミネコやカモメが鳴いている。
まさか、鳥たちまで魚を狙っているのか？

その後も順調に魚が釣れて、バケツの中に魚を入れる。
バケツには蓋をして魚を盗られないようにした。

しかし、最近野良猫たちは賢くなってどうやれば魚を盗れるか知ってるらしい。
しかも、連携技で魚を盗っていくのだ。

野良猫たちが魚を盗る手順は、

１、オヤジ猫が顔を使って蓋をどかす
２、水の中に前足を突っ込んでも平気なうっしーが魚をキャッチ。
３、二号がバケツを攻撃して、水を少なくしたり魚を暴れさせてバケツ外に飛び出させる

野良猫たちは捕った魚を山分けにして、仲良く食べている。
この連携技には、自分もびっくりした。

さらに自分が気付いているかどうか、ちょろちょろ様子を伺っているのだ。
これぞ、野良猫窃盗団といえるのではないだろうか。

母猫が魚をゲットすると、子猫が隠れた場所に猛ダッシュ！

母猫「みんな出ておいで、今日は魚が食べれるわよ」
子猫たち「は～い」

猛ダッシュで魚を狙えるポイントに来る子猫たち。

お腹いっぱいになったうっしーは膝の上に座って釣りを見学。
自分の右ひざの上にずっと座っていたから、爪が食い込み痛い。
びっくりしたのは、うっしーのバランス感覚。
自分が足を動かしても全く降りず、ずっと座っているのだ。

夕方になると、地元の人が猫を見に歩いてきた。

おじさん「猫に座られてるじゃないか（爆笑）」

野良猫軍団はおじさんの存在を全く気にせず、好き放題遊んでいた。
しかし、うっしーだけは暗くなるまで膝の上に座っていた。

暗くなりかかったころにマロがやってきた。
マロが来ると他の猫たちは、漁港内に散らばっていった。

自分の持ち帰る分の魚を確保して、食べないサイズの魚をプレゼント。
マロは喜んで魚を食べ、ご機嫌そうにみえた。
しかし、魚をあげようと思い手を伸ばした瞬間、
鋭い猫パンチが自分の手をかすった。

マロさん、痛いのは勘弁してください。
お腹いっぱいになったマロは、自分の横で寝そべって眠そうだ。
自分が手を伸ばすと嫌がるけど、いつも近くから離れない。

なぜ野良猫たちは相手にはされたくないけど、近くから離れないのだろうか。
うっしーは首元をなでると喜ぶけど、他の野良猫たちは逃げる場合が多い。

最近になってオヤジ猫は触られても全く気にしなくなった。
子猫たちは指の臭いは嗅ぐけど、触られるのはいやらしい。

他の野良猫がどこに行ったのか気になって、少し探してみることにした。
自分が歩くとマロがついてきて、止まるとそこで寝そべる。
それぞれ、漁具が置かれている場所に移動して遊んでいるみたいだ。

シートで覆われて雨風が凌げそうな場所もあるし、いい住処なんだろう。
人が作った場所とは言え、野良猫たちはなかなかいい場所に住んでいるんだなと思った。

相変わらず自分の後ろをついてくるマロ。
自分から接近しようとすると走って逃げて、違う方向に歩くとついてくる。

女心と秋の空なのか？？
マロが何を考えているのかわからない。

皆元気そうだしとりあえず良かった。
漁港内は台風の影響でごみはほとんどなく、今回はあまり拾うものがなかった。

帰る時になったら、うっしーとマロがこっちを見ていた。
最後はお互いに手を振って家に帰った。