皆さんが大切にされている家族の一員である猫も毎年年を取っていきます。人間の10年は猫にとっては60歳と同じくらいになります。子猫と思っていたのに、月日が流れ、いつの間にか飼い主さんより猫のほうが年上になってしまうのが現実です。
猫の寿命は10年~16年といわれていますが、最近では年齢が15歳を超える猫も珍しくありません。室内飼いしている猫には、元気に長生きしている猫が増えていて、20年以上生きる長寿猫もいます。当然ですが年齢を重ねるごとに病気になりやすくもなります。
猫は体調が悪くても私たち人間にそれを伝える手段がありません。
あれ?今日はゴハン残してるな。なんか元気がないな。と感じたりすることがあるはずです。そんな時はかかりつけの動物病院へ行かれることでしょう。ところが動物病院へ行く際気になることはありませんか?そうです、「治療費いくらかかるかな?」と気になってしまいますよね。
私たち人間には、社会保険や国民健康保険がありますので医療機関で保険診療を受けることができます。通常3割負担ですから例えば1万円かかったとしても3000円の負担しかありません。しかし猫には公的な医療保険がないため全額飼い主さんの自己負担になります。
1万円かかったら1万円を負担しなければならないのです。
また動物病院では診療報酬点数のようなものがなく、すべて自由診療になります。自由診療とは診療費を動物病院ごとに独自で自由に設定することができるということです。同じ治療をしても動物病院によって金額が全く違ったりするのはこのためです。同じ傷病でも先生によって検査の方法、治療の仕方、出される薬なども違いますのでかかる診療費はまちまちなのです。
このような理由から、猫の診療費は人間と比べて高額になってしまうのです。現在はペット保険に加入する方が増え、以前に比べ安心して病院をお使いいただける方が増えたと思いますが、ペット保険が普及していなかった頃は高額な診療費に二の足をふんでしまったり、治療法の選択肢が限られてしまったりしましたが、ペット保険に加入することによってちょっとした時にでも安心して動物病院に連れて行ってあげることができます。