子猫を保護しても、時間帯によっては動物病院やペットショップが開いていない事があります。ここでは離乳前の子猫を保護した場合の緊急的な対処法についてお話します。
※注意※これらは本当に一時的な対処法です。
翌日には必ず動物病院やペットショップで必要なものを揃える事を前提に、その場しのぎとしてこの方法を実践するようにして下さい。
人工保育については別項で詳細に解説します。そちらも必ず参照するようにして下さい。
出来るだけ速やかに対応しましょう
保温
前項の保温法を元に、子猫の居る場所が常に30度前後になるように保温を続けます。寝床に敷いた毛布などが湿っていないか、定期的に確認しましょう。子猫の体が濡れていると体温が急激に下がってしまう為、乾いた布で拭き取り、遠くからドライヤーの風を当てるなどしてよく乾かすようにします。
泥や汚物でべったりと汚れてしまっている場合、洗う事も考えますが、全身を洗う事だけは極力避けるようにして下さい。温湯を使用し、よく乾かしたとしても、体を洗う事は体温を下げる事になります。
体を洗わなければならない場合、体温を下げるデメリットと、汚れを無くす事で得られるメリットを慎重に天秤にかけ、選ぶようにして下さい。どうしても洗わなければならない場合、38℃の温湯を使用し、シャンプーは使わずに手早く汚れを落とし、遠目のドライヤーで毛の根元までよく乾かすようにして下さい。
食餌
子猫の週齢が4週位に入っていれば、コンビニなどで手に入る猫缶をほぐして与える事ができます。また、パンを後述の代用乳にひたして与える事もできます。
哺乳の必要な子猫の場合
代用乳
子猫用の粉ミルクが手に入らない場合に代用として与える事のできるミルクです。
ただし、翌日には必ず子猫用に調整されたミルクに切り替えるようにして下さい。
牛乳110mlに対し、卵黄2個、液状総合ビタミン剤(あれば)1滴
このミルクを人肌よりやや温かい位に温め、スポイトのような形状のもので飲ませます。
その他のお世話
離乳前の子猫は自分で排泄する事ができません。ご飯やミルクを与える前に、必ず温湯で濡らしたガーゼやティッシュでおしりを擦って排泄させるのを忘れないようにします。
食事、排泄以外の時間は、寝床の温度に注意を払い、ゆっくりと眠らせるようにしましょう。