妄想山形帰省 ２０１４正月

あけましておめでとうございます。

よーはままさんの妄想山形帰省、２０１４正月編。
正月早々、妄想と現実を行ったり来たり、ちゃめろんって変な人。
妄想待ち合わせで、よーはままさんと東京駅で待ち合わせした皆様、くだらないことを書いていますが、お正月のめでたさにめんじてごめんしてください。
猫友の方は便宜上、猫親戚になっています。

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１月１日、私は猫親戚のまめおさん宅にいます。
今日は猫親戚が来るんです。夏休みに来たときは歯の間にとうもろこしのカスをつけて笑っていたあの子たちは元気かな。早く会いたくてソワソワしています。
先日、山形新幹線で事故があったばかりなので、到着するまで心配です。

よーはままさん一家は東京駅で待ち合わせし、山形新幹線つばさに乗りこみました。くみころさん一家もいます。ココちゃんとルナちゃんは得意のクネクネホーズで、姉妹の再会を喜んでいます。
お盆は車での帰省だったので、電車好きの男の子たちは窓に顔を付けて電車とすれ違うたび、目を輝かせています。
「あれっ、電車間違ったんでない？仙台行きのやまびこに乗っちゃった。」
焦りまくる大人に電車好きの男の子たちはニヤニヤ笑っています。
仙台行きのやまびこと山形新幹線つばさは連結して走り、福島で分離するのです。
福島を過ぎると、やがて雪景色に代わり、つばさは山形駅に到着しました。
この道を真っ直ぐだよね。迷ったときはココちゃん、ルナちゃんの顔を見ただけで、Googleナビより早く、道案内をしてくれます。

よーはままさん一家とくみころさん一家は山形のちょっと山よりのまめおさんの家に着きました。
「ばばちゃん、あけましておめでとう。」
「おめでとさん、よぐ来たなぁ～ちぇっと見ねふず、おがたどれは。さむいべぇ、はやぐ中さ入れ。よーはちゃん、ワイン届いたっけ、ありがどさまな～。くみころちゃん、お盆来らなねっけもね。元気だっけが。あらぁ、こいづがばっつっ子、まなぐパッチリのめごこいヘナコだどれ。皆さんもどうぞ、あがらっしゃい。」

まず、みんなで仏壇に手を合わせ、去年の感謝と新年の挨拶。子供たちが線香に火を点けるときは、まめおさんが危なくないように見守ってくれました。夏休みと同じように、ポッポゴとガエンモンモンを叩きながら笑っています。
そのとき、数日前から先に来ていた梅干さんと姪っ子ちゃん、ママンが山あいの温泉から帰って来ました。途中、大沼デパートの初売りに行き、お一人さま１袋というのにも拘わらず福袋を大量に買って、ついでに山形牛のステーキを食べてすっかり癒されて帰ってきました。

「ばばちゃん、おなかすいた～」長旅でおなかがすいた男の子たち。
「ぼぼけ～」流しからばばちゃんの声がしました。
「ぼぼ？ぼーぼーけー？」コタくんの足を触りながら、きょとんとしています。
じじちゃんが台所から、なぜか土鍋を持って来ました。
蓋を開けると、つきたての軟らかなキナコ餅が土鍋いっぱいに丸まって入っています。
キナコがとてもいい香りで、まめおさんが匂いを嗅ごうとしたら、鼻の中にキナコが入って、咳き込み、はばげはばげしてます。
「ぼぼ」とは山形で餅の幼児語です。大きくなってから使うと怪しまれます。

雪の中の天然の冷蔵庫に埋めておいた、よーはままさんから送られてきたワインはあっという間になくなりました。「これも飲んで」、キキちゃんが青いボトルのワインを持ってきました。山形の地味な正月料理を食べ、盛り上がって笑いが絶えません。
子供たちはやっぱりシュウマイの方がいいみたいです。
食後のプリンを食べながら、子供たちは梅干さんに絵を教えてもらっています。姪っ子ちゃんは３匹のわんちゃんと、１４匹の猫が踊っている絵、今度は銀ちゃんを忘れませんでした。
「クロちゃんの上のこの子はだれ」「ミルクちゃんやん」
小さい画伯くんたちは今日乗った山形新幹線の絵、スピード感がよく書けています。くみころさんのおねえちゃんは２枚の絵馬を書いています。絵馬といっても黒鳥観音の不気味なむがさり絵馬ではありません。
明日はみんなで高畠町の猫の宮、犬の宮に行く予定になっています。その近くには日本三大文殊といわれる亀岡文殊があるのです。そこに納める受験の合格祈願の絵馬です。
１枚は自分の分でもう１枚は秘密です．．．。

突然、志づが仏壇の線香立ての灰を堀りはじめました。この子は家でも線香立てをトイレ代わりにしたことがあるのです。まめおさんが焦って志づに言いました。
「志づちゃん、ほだなごどしてわがらねべず～、こだんどさむぐすなよ。」

実は、まめおさん、年末に相当額の宝くじが当選したのです。
それはママンにもばばちゃんにもじじちゃんにもナイショにしているんです。

♪どうせバーチャルだから、話は大きいほどいいんです。

大晦日に抽選があったばかりなのにも拘わらず、賞金はすでにまめおさん名義の通帳に入金され、金融機関は休みのはずなのに、一部は現金化、五千万円を愛用のバッグに入れようとしましたが真ん中に仕切りがあって入らず、押し込めてもチャックがしまらず、とりあえず溢れた分は仏壇のポッポゴの下とガエンモンモンの下、線香立ての灰の中に隠しておいたのです。先ほど、子供たちがポッポゴやガエンモンモンを叩くのを、ヒヤヒヤしながら見ていました。
志づが灰をいくら掘っても現金は出てきませんでした。代わりに梅干さんが失くしたじゃがいもがこんなところから見つかりました。

宝くじが当選したとき、嬉しくて嬉しくて、まめおさんはコタくんにだけはそっと話をしたのでした。コタくんはママンに弱いんです。ママンに首をコチョコチョされてつい秘密をバラしてしまいました。
温泉旅行も大沼の福袋も山形牛のステーキも全部、コタくんのおかげです。

「隠し事はさんねなっす～。明日、高畠さ行ったらば米沢さも行って、米沢牛ごっつぉすっから、勘弁してけらっしゃい。」
「ほだなでやんだ。まめおさんのあんつぁんどさ行ってみんなさじどしゃ買ってもらうべ。」

山形の妄想帰省の夜は更けて行きました。
今年も楽しい１年になりそうです。

人間たちが眠ると、コタくんが起きだしました。
「一年の計は元旦にあるんだど、今年は苦手を克服さんなねべした」
コタくんは掃除機に挑戦です。
勇気をふりしぼって掃除機のスイッチを入れました。

ビュ～ン　

掃除機は犬や猫にしか聞こえない音を出すそうです。まめおさんが教えてくれました。
掃除機からなにか楽しい音楽が聞こえてきました。
♪フォーチュンクッキーのようにも聞こえます。
DJは銀ちゃんでセンターは花ちゃんです。

｢どんつぁんひとりでどじょうすくい！？だれかノッってあげようよ！｣
よーはままさんの一声でやさしいとらぞうマンが参加してくれました。

とらぞうマンはちいさいころから大好きで寝るときも離さなかったザルをことあるごとか、どじょうすくい用なんぞにどんつぁんに取られ、仕方なくこれまた愛用のベッドのタライを持って踊ってくれました。
梅干さんがmayazoさんの似顔絵に唐草模様のバッグを描いてから、私のなかではmayazoさん＝唐草です。

マリーくん、マロくんは山形寄りの秋田からですが、集合場所が東京駅だったので、律儀に東京経由で来てくれました。はるママさんがセーターを着せたいと云ってくれたのでこのセーターを着て、ちょっと切り過ぎた前髪を隠すように帽子をかぶっています。
マリーくんは頭から長靴をかぶってしまうほどの長靴好き。
新品でツヤツヤピカピカの長靴を履くのはなぜか気恥ずかしいものがあります。
大きめの長靴は歩くたび♪カポッカポッって変な音がして回りの人が振り向きます。
新品の長靴と手編みのセーターで東京駅を歩くのはちょっと勇気が必要でした。
この格好では踊りづらいので、マリーくん、手拍子してます。
秋田・山形の手拍子はもみ手をしながら手拍子するんですよ。

近江之國のkokehanaさんは寒い出羽之國が苦手とばかり南の島に逃亡してしまいました。
ねこだんごが好きなので雪の中で聞きたい冬の名曲Choo Choo TRAINをお正月用の美しいドレスでを踊ってくれています。
このドレスはあさっての成人式にも着て行きます。
実はこの絵はちゃめろんの手抜きで重ねたんだろうという疑惑もありますが、まっいいか。

大沼の紙袋に隠れていた家出中のよっちゃんとミツ豆ちゃんが顔を出しました。

あらっ　そこにいるのは正宗くん、おかあさん心配しているよ。
早く帰りなさいね。

もう帰った　そうか　よかったね。