そうと決まってから、一番盛り上がっていたのは、僕でも母親でもなく、父親でした…。子猫が来る三日前、父親は仕事が早く終わり帰宅し、僕も休みでした。その時父が「猫が来るから、色々準備しなきゃあなあ。ペットショップ行こう。」と言うことになり、トイレとか色々見てきました。結局トイレは近くのホームセンターで、安いのが売っていましたのでそれにしました。その後も父親はなぜか上機嫌でした…。
その夜、子猫の名前を決める家族会議を開きました。
スバル父「やはり黒猫だからクロかクウーだろ。呼びやすいしな。」
スバル「え~平凡すぎるよ~。もう少しかっこいい名前にしようや。例えばセルジオ・コンセイソン(元ポルトガル代表のサッカー選手)とか、ロベルト・バッジオ(元イタリア代表のサッカー選手)とか、夜一(ブ●ーチに出てくる)とかさ~。」
スバル母「そんなの呼びづらいでしょ~。やっぱりクロかクウーで決まり。」
…正直不本意でした。
そして子猫を迎える日。11月10日。Aさんの家の近くで待ち合わせをしました。そう言えば、最初から二人で会うなんて初めてじゃないだろうか…。何かちょっと緊張…。そしてAさんがやってきました。その手には大きな洗濯カゴと中に小さな猫ちゃんがニャ~ニャ~鳴いています。最初見たときより随分大きくなっていました。あの時はまだ爪が出っぱなしだったので…。
この話が出たとき、最初ダムで見たときに僕のことをじ~っと見ていた猫ちゃん(その子は他の兄弟より体が一回り小さく、多分最後に産まれてきたのだろうと思い、勝手に名前を「末吉」とつけていました。)がいい、と言ったのですが、家族内でもその子は手放したくない、と言う事になりこの子になりました。
僕の家に向かう道中、やはりニャ~ニャ~と鳴く子猫。やはりどこか連れて行かれると思い不安なのでしょうか…。僕の家に到着し、Aさんを家へ上がらせ母親と子猫の初対面。そこで母親が一声。「こんなに小さいとは思わなかった…。」それはそうだろう。まだ産まれて二ヶ月位しか経ってないのですから…。
自力で洗濯カゴを乗り越え、初めてスバル家の地に足をつけた子猫。匂いをかぎ、辺りを確認しています。早く慣れるといいけど…なんて思っていると、ものの10分も経たないうちにカーペットの端から出ている、洗濯の仕方などが書いてあるタグみたいなもので遊び始めました。
「おやおや、もう慣れたのかい。」と母親は安堵の表情。正直この適応力は驚きました…。
子猫の首にはAさんの父親が子猫を区別するために、名前の書いてあるリボンが巻いてありました。そこにかいてあった名前、それが「竜ノ介」だったのです。
「竜ノ介…リュウ。呼びやすいね。よし、君の名前は竜ノ介だ!」母親も異議なし。
こうしてスバル家の竜ノ介が誕生しました。
余談ですが、一回だけ僕は竜ノ介を間違えて「竜太郎」と呼んでしまい、Aさんに怒られました…。
↓その時のリュウさんです。やはりまだ小さいですね。

竜ノ介を母親に預け、僕達は買出しに出ることに。まずブラシと首輪。近くのペットショップに行ってみました。母親から「一番いいのは豚毛」と言っていたので、それを買いに行きました。すると、ドイツから輸入したもので柄が木製で毛が豚毛。いいなあと思って値段を見てみると一万近く…。高ぇ~!ペット用品は高いと聞いていたけどこれ程とは…。しかしAさん曰く「これは高すぎ」とのことだったので、そこでは缶詰一個を買ったにとどまりました。結局、また近くのホームセンターで豚毛のブラシ(¥698)と手ごろな首輪(¥398)、そして猫じゃらし(¥120)を買い家に戻りました。
小一時間程出かけていたのですが、家に戻るとリュウさんは母親の膝でお休みモード。
「ヒモで遊んでいたら一時間遊んじゃったよ。こっちも疲れた。」と幸せ一杯…。その寝顔を見て安心してか、その後しばらくしてAさんがそろそろ帰る、と言ったので彼女を送っていきました。
夜、父親が帰宅。リュウさんを見るなり「うわ、ちっちぇ~。」と母親と同じことを…。夫婦恐るべし…。「名前はやっぱりクロにしたの?」と父親が聞いたので「いや、竜ノ介にしたよ。元の名前がそうだから本猫も覚えやすいだろうと思って。」と言うと「お~、竜ノ介か。強そうな名前だな。」とニンマリ。実際スバル家最強になりました。
↓一日目の夜のリュウさんです。僕の愛用の座椅子に丸まって寝ています

さて、次回は竜ノ介物語 その3 ─やんちゃ列伝~一歳─までを書きたいと思います。
読んでくれてありがとうございますm(_ _)m
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