14時からの手術に備えて書類のサインが必要だったから早めに登院。
歯科助手さんは4名ほど、受け付け1名、患者は私だけ。
人件費で高いんじゃないだろうか?と思った。
材料も輸入だから高いんだけど。
さあ、手術台へ。
その前に、他の席で念入りに口内洗浄。ぴかぴかやで~♪
院内はインプラント手術のために、セッセコセッセコ準備がされていた。ありがとう。
洗浄が終わると、採血。
ああ、私が苦手とする採血・・・。不安がよぎる。顔にも緊張が走る。
助手「○○さん、緊張してるでしょ?(笑)」
知っている歯科助手さんが和ませる。
ええ、緊張していますとも!採血に。( ;∀;)
先生「あら~、血管が(見えない)~、色の白い~。採れるかな~?」
管理人「血が出ないこともあります。」
管理人の言ったこと先生聞いてないでしょ?血管しか見ていない。
針を刺して、点々としか出ない血。出たかと思えば、ぴたりと止まる。
先生「出ない!え~、困る~!血液がないと骨造成ができない~。
しょうがない、利き腕のほうから。こっちももっと(血管が)見えない~あ~。
2回目になるけど、またこっちでしますね。すみませんね!」
いろいろ考えながら頑張る先生。
すみませんねは、こっちのほうだった。そう、出ないのだ、血が。
採血中にピタリと止まることもあった。それを見て貧血になること過去3回。
今回の治療は、溶けてしまった歯の横の骨を造成することも含まれていた。
それをするには、自分の血液から採取された成分が必要だった。
2回目の挑戦で「出た!血が!」何とか必要分採取された。
1回目の採血管は衛生上使えないので処分された。(費用医院持ち)ごめんね。
やっと、手術台の寝かされ、緑の手術布を被せられ、無菌状態を作られた。
よし!抜歯!まず、ヒビが入った歯を抜くことから始まった。
が、抜けない・・・。
奮闘する先生。抜けない歯。
先生「抜けない~~~~~!○○持ってきて。グラグラしてきているのに~。」
先生の考えていることは全て口から出ている。
仮歯を抜いてペンチで引っ張るも抜けない。
女性だからパワーが足りないのか、歯が根性もんなのか、奮闘すること長し。
そして、抜けたことを知らされないまま、抜いたところに針のようなものをはめられCTスキャン。
先生「そしたら、今からインプラントの初期固定をしますね!」
初期固定が始まった。
先生「見えない~。届かない~。狭い~。あら?これが引っかかって固定できない!」
四苦八苦。もう、これ以上口は開きません。通常より大きく開く口なんだけど・・・。
散々格闘した挙句、
先生「○○さん、すみません。
即時埋入が一番良かったんですけど、固定できません。グラグラです。
しょうがないから、骨造成だけして、3か月後に再手術します。」
残念なお知らせだった・・・。
治療期間が長引くこと、治療費の確定申告控除申請ができないこと(来年できる)、
そして、歯がない期間が数か月も続くこと。
ええ、歯なしです。
でも、先生のせいではない、全くもって、私の口の中の状況がついてなかっただけ。
採血された血液の成分とアメリカから輸入された骨成分(数万円)を練り練り合わせて、
骨が抜けたところに埋入され、1枚数万円の膜でそれが飛び出さないように覆われた。
もう一枚用意されていたが、状況が変わったため処分・・・。
先生の話によれば、今回のインプラントのボルトはもう使えないので処分。
それは、請求しないとな。(助かります)
先生はとても熱心で上手くいかなくても、ありがとうと言いたい。
3日間決まった時間に薬を飲み、明日は休診日なのに消毒をしてくれるそう。
火曜日と金曜日も消毒。
先生「やっぱり、しっかり骨ができてからがいいから、4か月後に再手術をしたいです。」
心の中で、
『先生、我が家の家系は他の人が1週間かかる傷が三日ほどで治る家系です。』
と囁いていた。
一つだけ、人の役に立ったのが、急な治療でお婆ちゃんが一人やってきた。
(私の)手術で開けていたから、運が良かったね!と言われていた。
お婆ちゃん、がんばりや~!
抜歯代だけ払って帰宅。
帰宅途中、止まっていた血がまた出ていた。口の中血だらけ。
麻酔が切れかかっていた傷跡は思ったより痛まない。
その部分が感染症を起こさないように、歯磨き粉を使わない、傷口をこすらないと
指示を受けていたから、食欲ダウン。
「採れない、抜けない、定まらない」三重難の女。
白い歯で笑える日はいつ来るのか・・・。
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「そんな日、来ないんじゃない?おイモ食べる?」
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