検索して、チラ見したら・・・。
白猫さんが毎日お庭に来て家の中をのぞく・・・。
その可愛らしい姿を収めたものでした。
家に猫が来ていなかったら、ただ「可愛らしい」って思って見たかと思う。
だけど、ニャアがうちに来た頃のことを思い出してしまった。
以前にも日記に書いたことがあるけれど、久しぶりにニャアのことが書きたくてたまらない。
ある夜突然やってきたその時からものすごく懐こかった。
どこかの飼い猫さんだと思った。
だけど毎日毎日、玄関前の棚にいる。
玄関を開けると、「にゃぁ~」と言いながら伸びをして足元に来る。
もともと猫が大好きで、ノラさんでもいいから触りたいってずっと思っていたから、猫のほうから家にいついてくれるのは内心嬉しかった。
でも義父母は猫が大嫌いだし(義父は攻撃するレベル)、ここは義父母の家だし(同居はしてないけど毎日来てました)。
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朝、カーテンを開けるとベランダのガラス越しにこっちを見てるニャア。
棚の上でくたっと眠るニャアの寝顔を見ると可愛いけれど、可哀想な気持ちになった。
時にはガラス越しにアピール。
ニャアが悪戯をしないし、ネズミをたくさん捕まえる猫だってわかって、義父もニャアが庭にいることを許してくれた。
ニャアはご飯をもらえるようになったら、全力でよそ猫を追い出していた。
毎日、顔や耳のあたりに傷があった。
毎日たくさんのネズミを持ってきてくれた。
おかげで、倉庫の中にネズミの糞や巣がたくさんあったりしたのが、なくなってきた。
それでもニャアは家猫にはなれない。庭をうろついている猫だった。
ニャアが来てから二か月と少し、ニャアはお母さんになった。
玄関わきのつる草の中で、子供を産んだ。
それからわずか5日後、大型台風が来てしまった。ニャアのいるところは直撃することがわかっていたので、急遽子猫とニャアを一緒に家の中に入れた。もちろん義父には内緒で。
私たちの倉庫に子猫がいられるスペースを作った。ニャアだけは自由に出入りできるようにした。
その頃になると義父の猫に対する態度もだいぶ変わってきた。
孫に「おじいちゃん、猫撃っちゃだめだよ(パチンコやエアガンで)、かわいそうだよ。」と言われるとさすがに手出しはできなかった。
ある時、義父が「うちの猫が~」と口を滑らせた。
やったね!うちの猫だよ!
さっそくニャアにピンクのノミよけ首輪をつけた。
もちろん名前と電話番号を書いて。ニャアがどこかの飼いネコじゃないかという不安を断ち切るためにも。
うちに来てから、5か月余り、ようやく「家猫」になれたね。
もう「うちの猫」だよ、すごく嬉しかった。
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ベランダでくつろぐニャア。わずか薄い波板一枚の違いでこんなにも見ていて気持ちが変わるものか。「家猫」になったニャアは安心できる場所を手に入れたんだね。
もちろん庭で狩りをしたりパトロールはするけれど、家猫としての自信に満ちているようだった。「庭をうろつく猫」から「庭で楽しく暮らす猫」になったよ。
残念ながら、ニャアが生きているうちに義父の前で堂々と家に入れることはできなかった。でも、ニャアが望んでいた安心できる場所は今も、これからもずっと白とトラに引き継がれているよ。
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庭で倒れている白。でも可哀想感はまるでなし。
君は生まれた時から家猫だからね。
ニャアが全力で守ろうとしたものの証だよ。
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