今回は去勢のお話。でもちょっとその前に飼い主のドジ話を…。
無事に注射も終わり、休みの日にいつも通りリュウさんと遊んでいた時の事。ちょっとした拍子に僕の手がリュウさんの口に当たりました。すると、ポロッと何やら白いものが落ちました。何だろうと見てみると…なんと牙~!∑( ̄▽ ̄;)なんてこった!猫にとっての武器は鋭い爪と強靭な牙。RPGで言えば剣がなくなった状態…(←例えがどうか…)なんて事をしてしまったんだ…_| ̄|○ でもリュウさんは口をペロンペロンと舐める程度で全然痛がってはない様子。とりあえず母に相談。
スバル「どうしよう…。歯、抜けちゃった…。」
スバル母「抜けちゃったものはしょうがないじゃん。何とかなるよ。」
スバル「・・・」話にならん。
一応病院に電話。電話口には先生の奥様が出ました。
スバル「あの~、歯が抜けちゃったんですけど、そこから化膿する恐れはないでしょうか?」
先生奥「なきにしにもあらずなので、一応見てみましょう。」
と言う訳で病院へ。事情を話し、先生が口を見るやいなや「あ、これ乳歯が抜けたんだね。」…へ?ニュウシ?あ~乳歯…ね。え?猫にも乳歯あるの?先生がそう言うのであればあるんだよな。そう言えば歯が二本見えるときあったな~。知らないって恐ろしいな~と、ちょっと恥ずかしい思いをした日でありました。診察を終え母が「そんなに歯が簡単に抜けるわけないじゃん。歯槽膿漏じゃあるまいし。」と説教されました。ちなみにこの日の診察料を先生のご厚意により半額にしていただきました。
さて本題に入りましょう。
去勢手術の一週間くらい前、病院に電話し予約を入れました。その時手術する朝は何も食べさせないこと。と言われました。そして手術前日。夜にゴハンをあげながら、いよいよ明日か…と思うと心配でなりません。がんばってくれよリュウさん。
いよいよ手術当日。指定された時間に行くともう一人患者さんが…。どうやら先生は間違ってダブルブッキングしてしまったそうです…。和●元爾か!しかし手術の方が優先なので先にやることになりました。まず状態の確認。元気なので異常なし。そしてプスッと麻酔の注射が打たれました。
先生「いいですか?だんだんトロ~ンとしてきますよ。」徐々にまぶたが重くなっていくリュウさん。注射をして三分くらいでもう麻酔にかかりました。奥の隔離された手術室でやるのかな…。リュウさんがんばれよ!
すると先生がヒモを取り出してきました。何をするかと思えば、診察台にリュウさんを大の字に縛りつけたのです。え?もしかして…。そう。見てる目の前で手術が行われるのです。正直僕はグロいのは苦手。それに比べて母はホラー映画(エイリアンとかゾンビとか)が大好きな人。動じずまじまじと手術の様子を見ています。僕も怖いもの見たさではありませんが見ることに。でも所々顔を背けてしまいます。ああ、これじゃあ将来出産に立ち会えないな…。
手術の様子は(ここからは母談)毛は剃らず指でかきわけメスで数センチ切ります。そこからタマタマを取り出し周りの神経などを切る。そしてその神経などを体の中に戻して終わり。全然出血はなかったです。縫合はせず、液体絆創膏を吹き付けて傷口を塞ぎました。取り出したタマタマをこっちに見せる先生。「持って帰りますか?」と冗談が飛び出すほど余裕があったようです。そのタマタマを見て、同じ男として複雑な気持ちになりました。
(上記を読んで気分を害されたらごめんなさい…)ものの20分くらいの手術でした。手術中は様子をあまり見れなった僕ですが、後々よく考えてみれば、貴重な体験をしたのだなと思いました。
手術が完全に終わり、リュウさんを縛っていたヒモをほどく先生。と、ある液体の入った注射器を持ってきました。
先生「これは目覚めを早くさせる薬です。」と言ってリュウさんにプスッと刺す先生。するとおもむろに先生がリュウさんの耳を触りだしました。
先生「耳が動くようになれば意識が戻ってきた証拠だから。」と言って一分くらいごとに耳を触る先生。すると五分後くらいに耳がピクピクと反応しだしました。
先生「ほらきた。もう少し経てば目も開くよ。」そう言うと、いきなり頭がムクッと起き上がり「ニャ~」と言ってお目覚め。あ、起きた起きたと騒ぐスバル親子。
先生「まだ麻酔の影響でボ~ッとしてるけど、家に着く頃には完全に意識は覚めるから。もう帰って大丈夫だよ。」
そして手術後の注意事項…特になし。どうやら液体絆創膏は舐めても大丈夫らしいものだそうで…。化膿止めの薬も何も出ませんでした。
そして我が家についてようやくリラックス。まだちょっと何が起こったのかわからない様子のリュウさん。歩こうとするとフラフラとなってしまします。まだちょっと寝てろ、と言っても聞くはずがなく…。ちょっと不自由な後ろ足にイライラしてるようにも見えました。これで少しは気性が穏やかになったかな…と思ったら全然変わりませんでした…(T_T)この翌日にはいつもの元気一杯なリュウさんに戻っていました。
↓手術後数日後のリュウさん。去勢してもおまたビロ~ンですか…
そして月日が流れお散歩デビューも果たし、九月に無事一歳を迎えました。一歳になったということで、人間の子供ではないですが一歳検診に行きました。
先生に近況を話しどこも異常はありませんでした。先生が「食欲はどうですか?」と聞いてきたので「めっちゃ食べます。」と答えたら「あまり太らせないで下さいね。病気になっちゃいますから。それと、あまり市販のカリカリを与えすぎると、尿石症になる猫もいますから注意してください。まあこれは体質の問題でもあるんですけれどね。」
この頃のリュウさんの食生活は缶詰からカリカリ主体に変わっていました。僕はその尿石症になるにはだいぶ時間がかかるだろうと勝手に思い込んでいました。しかし、先生に注意をされたその矢先…。
↓お散歩デビューした頃の写真。もう行きたくてうずうず…
次回 竜ノ介物語 最終回 ─竜ノ介最大のピンチ─ を書きたいと思います。
今回も読んでくれてありがとうございますm(_ _)m
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