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日向ぼっこしてる鳥は、スズメではありません。
すべて鳶(トビorトンビ)です。ざっと数えても100羽以上います。
彼らは猛禽類。小型動物や、小鳥などは捕食されます。
うちの庭でもネズミやモグラが連れ去られたり、小鳥がキィーキィー叫びながら飛んでいるなと思ったら後ろから鳶が追いかけていて、捕まえられて持ってかれたりしています。
こんなに沢山の鳶がいるんだから餌も多いいということ。
この辺りでは人間を除けば鳶は生態系の頂点近くにいると思います。
子猫や子犬だってうっかりすると連れ去られます。
捨て猫がカラスに襲われていますが、もちろん鳶にも襲われています。
強いもの、頭の良いもの、すばしっこいもの、そうしたものだけが生き残れるのが自然なんでしょうね。
かかりつけの獣医さんは「ノラ猫は一歳まで生き残れるのがよくて半分、残りも2~3年、4~5年生きればいいほう。」と言っていました。
この頃は動物医療も進み、治療や予防もできて長生きできる猫が増えましたね。
人間とともに生きなければ10年、20年と長く生きることもなかったでしょう。
弱く、捕食される生き物は多産です。個体数を保つためですね。
人間の手によって長生きできるようになれば、本来淘汰されたはずの個体もどんどん繁殖し増えていきます。増えた分すべて保護できれば問題はないですが、そこまではとても手が回らなくなります。
自然界で増えすぎたものは結局捕食されたり、えさ不足で体が弱り病気になったりします。ある程度の数より増えたものは淘汰されるのが自然。
増えた分淘汰されて、それをかわいそう、不幸だと思うのなら、それ以上増やさないことです。それが避妊・去勢だと思います。
本来は短い命、それを長く生きてもらうためには仕方がないことだと思うのです。
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こんなに可愛いトラ。でもハンターとしての腕は一流。
ネズミや鳥を捕まえる。
うちは昔からネズミが多くて、倉庫はもちろん家の中にまでネズミが侵入する。
段ボール箱や物陰にはネズミの糞があった。
ネズミを追い払う音波を出す機械を設置したり、殺鼠剤をまいたり苦労してきた。
なのにニャア一匹うちに居ついただけで、ネズミの気配がすっかり消えたよ。
ごみを散らかすカラスも今では一羽も降りてこない。
生ごみの入った袋を一晩庭に置きっぱなしでも穴一つ開いてない。
本当に猫ってすごい生き物だね。
そんなすごい猫の君だって、小さいころは上空から鳶に狙われていたんだよ。
鳶が飛んでくると、ニャアママは警戒してものすごい勢いで君たちのそばに戻ってきていたよ。
ニャアの目を見ると、「お母さん、子供たちをかくまって。」って言ってたもの。
その頃はおうちには入れてあげられなかったけど、倉庫の中に避難していたんだよ。
覚えているかな。
うちは君たちを保護したのかもしれない、でも君たちにネズミや毒蛇から守ってもらってるんだよね。
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よそ猫の侵入を許さない白。
君たちはいつまで生きてくれるんだろう。
いつか君たちの後に、猫をもらってきても君たちのようには飼えない気がする。
今の生活スタイルはニャアとニャアの子供の君たちだから成立しているんだよ。
君たちのような優秀な猫の遺伝子を淘汰してしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだよ。
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