いよいよ怪しくなりそうだったので、お別れになりました。
車自体に対しての愛着というものはさほどないから代わりの車が来たので困らないんだけど・・・。
アトレーはニャアとの思い出がある車だったので、そのことを思うとちょっとウルウル。
ニャアは猫嫌いの義父がいるときは家に入れてあげられなかった。
もともと義父の家に私たち夫婦が住んでいるので、「猫を家に入れる」ことなんて絶対に出来なかった。
雨の日、風が強い日、寒い日、ニャアは車の横に行って、「入れて~♪」と言ってきた。
ニャアにとって車の中は、雨風の心配がなく、日当たりがよくって暖かい安心できる場所だった。
そ~っと覗くとすやすやと気持ちよさそうに寝てたっけ。

ある時、車の中で粗相をしてしまった。
とても寒い日だったので窓も締め切っていた。こまめに見に行って、「ニャアちゃん、出る?まだいる?」なんて聞いてたけど、見に行くのが遅かったんだね、ごめんね。
ニャアはなるべく迷惑にならないようにと考えたのか、後部に落ちていたレジ袋の上に粗相していた。
本当に申し訳なさそうに、シュンとしていて可哀想だった。
ゴメンね、トイレとか用意しとけばよかったよね。
それからは蓋つきコンテナに猫砂を入れて、車の中に常備した。
ニャアが安心して車の中で過ごせるように、車にはいるときはトイレのフタを開けて、お水を置いて。
ニャアのお部屋にしていいからね。

大晦日の夜とか、仕事で遅くなる夜とか、義父のお小言が止まらなくて遅くまでいる日は猫たちを家に入れる時間が夜中になってしまってた。
白トラは倉庫に作ったコタツの中にいたけれど、ニャアは子供たちと一緒に倉庫にいるのを嫌がった。
「あたしは車にいたいの」と言って、自分から車に乗り込んだ。
エンジンをかけるわけにはいかないので、湯たんぽやフリースで寒くないようにして寝てもらった。
もちろんお天気の良い昼間でもドアをあけはなして、風の通る涼しい日陰としても使っていた。
ニャアって、本当に車が好きだったよね。

家族の車ももちろん好き。
誰か帰って来て車から降りるときにサッと乗り込んじゃう。
まだ暖かい運転席で、ひと眠り。
皆、ニャアが車に入っちゃった~って言うけど、追い出さない。
ニャアが起きるまで窓を少し開けたり、ちょこちょこ見に行ったり。
トラ白は車の中は好きじゃない。だよね~、車に乗るときは病院に行く時だもんね。
普段、トラ白を車の中に入れてクリチューでお接待してもすぐに出る出る騒ぎ。

君たちはニャアとは違うんだね。
ニャアがいなくなってもニャアのことは忘れない。
だからニャアの愛車がなくなってもニャアとの思い出はなくならないからね。

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