我が家は盲導犬パピーウォーカーというボランティアをしています。
よく、盲導犬の仔犬だから賢いのね、大人しいのね、と言われますが、現時点では普通の犬です。
訓練はまったくせず、生後2ヶ月から1歳位までを家庭犬として過ごします。
ひとつ大きく違うのは、排泄の合図があることぐらいでしょうか。
ワンツーコールというのですが、ワンがおしっこ。ツーがうんち。
教え方は、仔犬が排泄している時にワンツーワンツーと呪文のように唱え続けます。
そうしてるうちに、ワンツー=トイレの合図となり、条件反射で排泄できるようになります。
これは目が不自由な方が排泄物の処理を円滑にするため。
どこでも自由にしてしまったら、気がつかず拾えませんから。
あと、盲導犬パピーは厳しい訓練で盲導犬にさせると思われがちです。
実は私もそう信じてました。過酷な運命だなと。犬が可哀想なんじゃなかろうかと。
でも実際は「盲導犬の仕事を好きな犬だけが盲導犬になる」のだそうです。
うちの訓練士さんは「盲導犬への向き不向きは、幼少期のしつけや訓練の成果よりも、
持って生まれた資質によるところが大きい」と仰っていて、とても腑に落ちた覚えがあります。
1歳過ぎから訓練を開始しますが、盲導犬に向かない子は早々にキャリアチェンジといって進路変更します。
それは介助犬や麻薬探知犬、PR犬だったりしますが、大半は家庭犬として生きていきます。
ちなみにラブの協会では、盲導犬デビューできるのは10頭のうち1頭くらいだそうです。

うちのラブちゃんが盲導犬になったら、とても誇らしいです。小躍りしちゃいます。
でも、ならなくていいとも思っています。なってもならなくて彼女が幸せに生きてくれればそれでいいです。
おそらく、ほかのパピーウォーカーさんや繁殖ボランティアさんも同じ想いなのではないでしょうか。
長くなってしまったので続きます。次は盲導犬ユーザーのことをお話しできたらと思います。
【おまけ】ラブちゃん今昔物語
半年前

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現在

ふたりとも大きくなった。というか長くなった。
半年前

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現在

美しく成長した愛おしい我がムスメ。
別れの時のことは考えないようにしています。泣いちゃうから。笑
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