【猫讃歌】イタリアでは野良猫のことを自由猫と言う、その深い意味
https://matome.naver.jp/odai/2140843125994517601
↑こんな日本語のまとめサイトもあります。
自由猫gatto libero、記事に少々難をつければ、“randagioノラ”という言葉も存在、
このrandagioを極力なくすためにgatto liberoまたはcolonia felina(猫のコロニー)、
地域猫政策…避妊去勢、管理を登録…がとられています。
言葉を広めたご当人岩合さんは、“野良猫”という意味で使っているような…
先日の日記「地域猫とTNR」続編、やっとスタートです^^;
http://www.tuttosuigatti.it/leggi-sulle-colonie-feline-e-gattare.html
↑日記紹介の、餌やり婆さんの画像を掲載していたサイト、「Tutto sui Gatti猫についてすべて」に
簡単にイタリアの法律内容が紹介されています。
La legge italiana tutela le colonie feline intese come insieme di due o più gatti che vivono in una zona pubblica. Rispettare i gatti non è un gesto soltanto d’amore, ma un obbligo in quanto cittadini italiani. Alcuni articoli del codice penale integrati dalla legge n. 281 del 1991 e del 2004 prescrivono specifici comportamenti in tutela degli animali “randagi”.
イタリアの法律は、猫のコロニー(公共の場にある2匹以上の猫の生息地)を保護する。猫を大事にするということは、単に愛するということではなく、イタリア国民の義務である。1991年ー2004年の法律で、“野良猫”を保護している。
●non possono essere spostate in altro habitat
別の場所に移動できない
●hanno il diritto ad essere curati e nutriti proprio in quel luogo
生息地で世話を受け、餌を与えられる権利がある
●le ASL si devono fare carico di provvedere gratuitamente alla sterilizzazione dei componenti di una colonia censita
登録されたコロニーの猫を、ASL(保健所)は無料で避妊去勢をしなければならない
●hanno gli stessi diritti delle colonie feline che si trovano nei pressi di un condominio
集合住宅の近く(中庭等)に棲む猫にも、コロニーのものと同じ権利がある
●In questo caso la legislazione regionale ha introdotto delle precisazioni anche se la sostanza della legge non cambia. Anche senza un consenso unanime del condominio a mantenere i gatti in quel luogo la colonia non può essere comunque spostata perché la presenza dei gatti è considerata come quella degli uccelli o di altri animali liberi.
集合住宅全員の合意がなくても、移動させることはできない。なぜならば、猫は鳥や他の自由な動物と同じと考えられているからである。
驚くほど寛大な扱いのように見えます。
北と南の格差の激しいイタリア、首都ローマよりもミラノのほうが、具体的な政策が見られ、
とりあえず北の大都市ミラノの保健所公式ページを紹介…猜疑心の強い私ですから(笑)
保健所=法律、と解釈できます。
http://www.cittametropolitana.milano.it/export/sites/default/diritti_animali/pdf/La_colonia_felina_e_altro1.pdf
全部を訳しての文章化は、著作権にも関わってくる…というか、私の能力ではパンク…^^;
↑のサイトで紹介していること、日本の状況と比較になりそうなものをピックアップして意訳で紹介
紹介以外にも、興味のお有り(少ないとは思いますが 笑)な部分があれば、ご連絡ください。
可能な限り、訳のお手伝い、説明をします。
ロンバルド州ミラノ(県)の保健所「猫のコロニーといろいろ」
IL GATTO LIBERO自由猫…
猫は全般的に、ノラ犬のように彷徨するわけではなく、テリトリーが明らかである
コロニー(居住地)の選択は、環境に適応することによる…餌がある
コロニーの猫の数は様々で、小さいほうが健康面や食事、猫小屋の管理がし易い
“公認”コロニーは、法的に(健康面も)守られている
まずは、保健所にコロニーの場所、世話係の名前も含めた、猫(人)口登録から始まる
目次
pag 7 LA COLONIA E LA LEGGE コロニーと法律
pag 11 GESTIONE DEI GATTI 猫の管理
pag 13 CONTROLLO DEMOGRAFICO 猫(人)口抑制=避妊去勢
pag 15 INTERVENTI SANITARI 健康対策
pag 17 STRUTTURE DI RICOVERO 収容所
pag 27 MALTRATTAMENTO 虐待
pag 29 AVVELENAMENTO 中毒
pag 31 CONDOMINIO 集合住宅
pag 32 TRSPORTO 輸送
pag 32 CORSI 学習
pag 33 ANAGRAFE 登録
la colonia e la leggiコロニーと法律
国も州も、猫のコロニーの存在を法的に保護する
法律、条例…1991年、国家的基本方針「殺処分禁止」が決定され、いろいろ加えられています。
健康管理の州での統一策、野良対策、虐待(違法の闘犬、許可のない競馬等)、毒団子の禁止etc
Art.2L.281/91…国家愛護法(?)
7 自由に生きている猫の虐待を禁じる
8 自由に生きている猫は、所轄の保健当局(保健所)で避妊去勢がされ、元の居住地にもどされる
9 自由に生きている猫は、不治や治療の不可能な病気の時のみ、安楽死を施される
10地方自治体や愛護団体は、自由に生きる猫の健康管理や生存のために、地元の保健所との協力のうえ
コロニーを管理する
Art.111L.R.Lombardia 33/09 ロンバルデイア州条例
Protezione dei gatti猫の保護
1.虐待やコロニーから遠ざけることを禁じる
2.コロニーの存在する市役所等は、猫(人)口調査をする
3.↑10とほぼ同じ
4.自由に生きる猫の捕獲は、避妊去勢のためだけである
5.避妊去勢済の猫は、耳介にタトゥーやマーク(カット)がされて、元のすみかに戻される
6.↑9とほぼ同じ安楽死の基準、危険性のある(凶暴)も含む
この法律は、科学的な研究に基づいている。
自由猫(ここでは野良猫の意味)は都市環境(人間の生活環境)に頻繁に存在、彼らを取り除いても、また別の猫が来るのは明らかである。移動させることは単なる猫の交換で、数が減るわけではない。
避妊去勢手術により、猫(人)口は安定し、健康管理もできる。これにより、都市環境の猫も住人に容認されることになる。
小規模のコロニーは管理がしやすい…
管理の基本は、エサ場の正しい管理であり、不快な衛生問題もコントロールでき、
大きすぎると、人獣共通感染症や生体バランスを崩す等、様々な公衆衛生問題を引き起こす
基本となる法律等、概要をお粗末な意訳で紹介…意味が通じないかな^^;
不明な点は、ご質問ください…自己満足な訳になりがちです。
まず、野良猫が数頭居住する場所は、餌やりさん等、お世話したい人は地元の保健所に登録する
すると、市町村からの全面協力が得られる…義務がある
ここまで眺めてきて印象的なのは、“初めに野良猫ありき”的な扱い
…野良猫にも、生きる権利がある…人権主張の強い国、猫の権利も守ります
日本の地域猫のように、「地元の了解を得て」登録、という記述が見当たりません。
野良猫をTNR=飼い主は居ないけれど、お世話されている=自由猫
すべての野良猫を、自由猫にしようとする意図が、見受けられます。
次、“現場”について、モンザ市のお世話人マニュアルも一緒に挙げて紹介です。
北部には断然遅れを取っている首都ローマ、明確な資料が見つかりにくいです。
でも、観光地としては最高(^^♪
1枚…
「真実の口」…嘘つきが手をいれると噛みつかれる、と
オードリー・ヘップバーン主演の映画「ローマの休日」に登場する、超有名スポット
ここに手を入れて写真を撮るために、観光客が長蛇の列を作る場所、教会の通路に設置してあります。
“嘘発見器”的理由は諸説ありますが、唯一確かなことは、古代ローマ時代の下水の蓋
雨水を飲み込む「川の神」の姿を彫刻としたもので、直径1.8m。
撮影待ちで、この時代に下水道(水洗トイレも)が存在していた驚くべき事実について説明していた時…
12歳のお嬢さんが、「ぼっとんトイレ」を知らない…彼女の36歳のママも、聞いたことしかないとのこと
70代のお祖母ちゃんと私は、言葉を失いました^^;
洗浄トイレが当然となった、現在の日本の完璧なまでのインフラ、
2000年前にすでに上下水道完備であったローマですが、日本のものとは比較にならないほどお粗末です。
ローマの歴史的gattara餌やり婆さん、100歳のお誕生日を迎えたとのニュースが入ってきました。
1995年、NYタイムズでも紹介されたほどの有名人…もしかしたら、前日記で紹介済の画像かも?!
朝4時に餌やり、ご近所からは不平不満もあったものの、有名になったら頭を垂れた、と…娘さん談
ありがちなことです。
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