
この子はたまたま、私が休みでお昼ご飯を食べた帰りに出会いました。
セレモニーホールの大きな玄関の隅に中をうかがうようにちょこんと座っていました。きっと誰かがご飯をあげていたのだろうと思います。
「おいで~~」といつもの癖で呼ぶと、すぐにてけてけ~~と寄ってきました。
ちっちゃくて、ものすごく痩せっぽちで、眼だけがでっかく見えます。それでも、人懐っこくすぐに撫でさせてくれて甘えています。
いつもなら、普段からもっているちゅーるをあげてバイバイするのですが、「うち、くる?」と抱っこしていました。
すぐに洗ってやりベランダで乾かし、鼻水も出てたのでケージ内に隔離。呼吸が少し粗く、お腹で息をしているのが気になりました。風邪かと思い、月曜にはお薬もらってくれば大丈夫と考えていました。下痢もしていたので”ミヤリサンアイジ”を飲ませ翌日には治っていました。
あずたんもシャー!してますが全く動じません。大物感です。
心配なので、私もケージの横で毛布を持ってきて寝ていましたがとてもいい子にしていました。

6月25日(日)
ケージの中を掃除するとひょっこり大福のクッションにちんまり。「ここいいね~~」と言わんばかりの顔です。ケージをよじ登ってみたりやんちゃなことら。

6月26日(月)
検査の為病院へ。行くと先生も呼吸を気にしてレントゲンを撮ることに。
結果は・・・・横隔膜断裂。多分どこかで事故にあって横隔膜が破れ内臓が肺を圧迫している、と。
このままにしていたら数日中の命、手術で修復できればもしかしたら・・・というお話。
突然の入院と明日には緊急手術。まずは酸素室に入り血管を確保するとのこと。
夕方仕事帰りによると、広い酸素室の中にぽつんと小さいことら。

これが、ことらの生きている最後の姿となりました。
明日は手術が成功して元気な顔を見に来るからね!と声をかけると、横になっていたことらはおきあがって
「にゃー!にゃー!」となんども返事をしてくれました。
6月27日(火)
午後1時ごろから手術をするという話でした。しかし1時30には電話が鳴り。
早すぎる電話に嫌な予感をおぼえつつもしもし?と出ました。先生の「残念ですが・・・・」
横隔膜は3か所が破損していたが修復はできた、しかし内臓を引き戻している途中で息をひきとってしまった。と。
この状態が長く続いていたのか、食べられず体力もなかったのも要因としてはあったと。
仕事を終わらせ、お迎えに。
先生も力及ばす申訳ないと頭を下げてくれました。

あずたんと、大福ともお別れし、その日は私の横で一緒に寝ました。
こんなに小さい子が捨てられ、たった1匹で生きてきた。事故にあっても痛みと苦しさに耐え、それでもご飯をもらいに来ていた。捨てられなければどんなにかかわいく、やんちゃに育ったのだろうと思う。
いまはきっと、こなつと一緒に虹の橋のむこうにいるよね。
痛みからも苦しみからも解放されて、自由に飛びはね、やんちゃしてる事だろう。
4日間のうち、家で過ごしたのはたったの2日・・・
だけど、ことらのはもううちの子だからね、こなつと一緒に毎月22日には一緒にうちに帰っておいで。
生きているうちに食べたかったおいしいお魚、用意してまっているからね。
ことらの酸素室での動画
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