毎日、目を拭いて眼軟膏を塗ってるけど、チビチビ猫達は相変わらずひどい。
もうね、瞼が腫れあがってめくれてるよ。
軟膏だけじゃ無理だよ・・・。
木曜日、ふと見るとチャトラ雄の左目が赤く腫れている。
チャトラも拭き拭き~
でも次の日も腫れが治まらない、むしろ悪化。
今日はもう時間がないし、土曜日の明日なら時間がとれる。
よし、明日はチビとチビチビとチャトラを先生に診てもらおう。
まずは奥様にチビチビのひどい目を見てもらう。
上下の瞼が腫れて眼球はほぼ見えない。閉じたままの子もいるし。
そこをまた面倒見の良いミケちゃんがペロペロするもんだから、これって結構痛いんじゃないかなぁ。
「あれぇ、ホントだねぇ、ひどいねぇ、家のは皆こんなになっちゃうんだよねぇ」
違うって・・・「うちのは」じゃなくて風邪ひいた子はこうなるんだって。
でもひどいありさまだけは理解してもらえた様子。
薄暗い納屋のリヤカーの荷台にいるから、お歳を召した奥様には現状確認はできなかったと思う。
土曜日、キャリ―と段ボール箱2つを持って猫屋敷へ。
チャトラは・・・?
昨日よりまたひどく腫れている。涙出てるし。
片方だけこんなに腫れてるのって怪我かな?
「チャトラ、目の腫れがひどくなっちゃったですね。これ以上酷くなる前に、診てもらったほうがいいと思うんですよね。ちょっと連れて行っていいですか?」
「そうだねぇ、可哀想だもんね。悪いんねぇ。」
お、ダメとか行かなくていいよとは言わないね。
さっそく電話。
先生は産業動物とか見てるから、留守のことが多いい。
ツルルル~ツルルル~・・・出た!
「あー・・・10時すぎに来て。」
今9時半、ちょうどいいんじゃない?
「先生が診てくれるって言うので、ちょっと連れて行ってきますね。チビ猫たちもひどいから一緒に見てもらいますね。」
「お願いします、悪いんねぇ」
さて、まずは逃げられたら困るのでチャトラから~抱っこ~♪
車まで行って、開けてあるケージに押し込む。
割と素直に入る。というか、初ケージかな?。キョトンとしている。
次はチビチビ達。納屋に箱を持って行く。
ママ猫達に「チビ達、先生に見てもらってくるからね。必ず返すから、心配しないでね。一時間くらいで戻れると思うから。」
ママ猫、キジママ、は静かに見ている。三毛ちゃんだけはチビのところで座り込み、シャーシャー言ってる。
構わずポイポイと箱に入れて封をする。
次はケージの中のチビ猫達。
こちらもポイポイと入れて車に乗せる。
「じゃね、行ってくるから。待っててね。」
クルマを5分ほど走らせて到着~
先生のおかあさまが牛舎から出てきて「どうしたん?」と聞いてくる。
こういう訳で、猫たちを~というと「ちょっと、こっち来て。大変だねぇ。でもね、猫とか犬とか、口きけないからね。うちもね、捨て猫を玄関前で見てるけど、みんな可愛いんよ~」と言いながら軽トラックまで行く。
なにかな?と思いながらついていくと「ほら~飲みな~暑いから大変だよねぇ」

栄養ドリンクをいただいてしまった。
ありがとうございますm(__)m
その優しいお心遣い、本当に感謝です。
そうこうしてるうちに先生が牛舎から戻ってきた。
ふんふんと猫達を見て、「じゃ、こっちの(チャトラ)はワクチンと静注、他のもやっとくから、五時過ぎに来て。
え~と、1匹千円、こっちの(チャトラ)はワクチン代込みで5千円ね。」
そう言って、猫たちのキャリーと段ボール箱をそれぞれケージに入れるとまた牛舎に戻って行ってしまった。
・・・ええ~すぐ診てくれるわけじゃないんだ。
別にいいんだけど、ママ猫たちにすぐ戻るからって言っちゃったのに。
仕方ないな。
猫屋敷に一人で戻る。
ちょうど旦那様と奥様が軽トラで戻ってきたところだった。
お買い物にでも行ってたのかな。
旦那様はゆっくりと車から降りてきて、酸素ボンベのカートを杖変わりにしてつかまるようにして立ち、少しその場で休んでいる。
とりあえず、治療内容や夕方に皆を連れてくるという話をした。
「そうかい~大変だったね。」
それから旦那様がポツリぽつりと昔の話をする。
チー(かつては室内、今は猫小屋にいる飼い猫)に襲われて随分医者に通ったときの話もしてくれた。
旦那様はまたゆっくりと歩いて家の中に入っていった。
残された猫たちは・・・。
子猫がいなくなると気が狂ったように叫び、探し回るという話をよく聞く。
ママ猫たちのところに行って「ごめんね、すぐ帰ってくるよって言ったのに。帰れるの夕方になっちゃうんだって。でもちゃんと連れてくるから、待っててね、ごめんね。」と謝った。
思ったよりもくつろいでいる。
チャトラもいないし、子猫も一匹残らずいないのに。

空っぽのケージ、ウロウロ覗いてる。
ん?ママたち、ケージに手を突っ込んでいる。
チビ猫達のカリカリを盗み食い?
フフフ、君たちは大物だよ♪
また来るね、と言って猫屋敷を後にした。
夕方五時、先生のところへ。
チビチビ猫は瞼の腫れがひどかったけど、注射のおかげで腫れがかなりおさまっていた。
腫れがひどかった猫は針さして抜いたから、だって。
良かった~、ちょっと写真をパチリ。

なんてやってたら、先生に「早く車に連れて行って。逃げないうちに」
え?逃げたの?とりあえずダンボール箱を車に乗せる。
「チャトラ、暴れたんですか?」一応聞いてみる。
「まぁね、でもほんとの野良と違うから大したことはなかったよ」
ふ~ん、暴れたか、やはりね。
キャリーのチャトラを足元に置き、先生の説明を受ける。
ふむふむ、粉薬、眼軟膏、後は軟膏を口に・・・。
青い蓋のは目専用だから口にはダメ。
後は、「大人猫たちの避妊去勢の時期は・・・」と聞くと
「台風が2~3個過ぎてから。」
え?なんだかよくわからない。
「8月のお盆過ぎくらいですか?」
「ああ・・まぁ、台風が何個か行くと涼しくなるから、それっからで。慌てなくていいよ」
了解しました。
「雌もワクチンしてからのほうがいいけど、無理ならどっちでも」
了解しました。
はなしが終わり車に戻る・・・
きゃぁ~チビ達、箱から出てワラワラと散らかってる(笑)

先生はこの事を言ってたのね。
行きは「うわぁ~おん、うわぁ~おん」と不安そうな声を出していたチャトラもおとなしい。
無事、猫屋敷に到着。
チビ達も元通りにケージへ。綺麗になったね。
チビチビ猫たちは玄関前にいたママ猫達のところでオープン♪
病院臭がしたら、育児放棄もあるかなと心配したけど、全くそんな様子はなかった。
良かった~~♪
車の中でキャリーを開けてもチャトラは出てこない。
引っ張り出して、抱っこしてみんにゃのところへ。

チビ達、チビチビ達、チャトラ、初めての病院、お疲れ様でした。
ゆっくり休んでね。
良かった、良かった、と思った。
「いくらしたん、お金はらうよ」
「あ~私が心配で勝手に連れて行ったんだし、気にしないでください。」
といったけど、どうしても払う、という。
まぁ、これから猫がたくさんいるとお金がかかるってことも分かってもらえるし、払ってもらおうかな。
「一匹、1千円で、9千円です。」
「ワクチン、したんでしょう。それは?」
う~~~「3千円です」そんなに取るつもりはないんだけど、仕方ない。
「あ・・・ゴメンねぇ、今9千円しかないんよぉ、残りは後で払うから。ごめんね。」
と9千円をいただいた。
・・・なんか悪かったな・・・
急に連れて行っちゃって。
「目がつぶれちゃったら困るもんねぇ、綺麗になって良かった、よかった。助かります。ありがとうございます」
って喜んでくれてるけど、果たして本当によいことをしたんだろうか。
高齢者二人、子供なし、体の具合が悪くて医者通い。
少しでも出費を抑えたいって思って生活してるだろうに。
少し後味が悪かった。
これから、猫たちの避妊去勢をするという話もしたけど、こんなに沢山の猫たちを抱えて果たして生活していけるんだろうか。
よそ様の財産の話には踏み込めないけど、やはり心配・・・。
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