夕方、先生のところに電話する。
「ああ、うん、まぁ、大丈夫かな?」
なんかちょっと不安。
「まだ置いてもらってた方がいいんでしょうか?」
「あ―オスはいいかな、もう麻酔も醒めたし。迎えに来ていいけど。」
だから「けど」が気になるって。
へそ曲がりなゾッチャはいちいち言葉尻が気になる。
ママ猫達のことも気になるし、病院へGO!
玄関前には相変わらず外猫さん達がはっている。
「ごめんね~通してね」黒猫をどかし中に入る。
珍しく白衣姿の先生。
先生なんだから白衣は普通かもしれないけど、めったに見られないからちょっと驚き。
ケージ時の中でみんな静かにしていた。
あれだけ暴れたであろうチャトラもおとなしく先生に抱かれケージからキャリーに移された。

ママたち、ごめんね。ちゃんとお迎えに来るから、もう少し養生していてね。
チビ達はみんないい子にしているよ。

いつも大騒ぎで暴れてるのに、異変を感じているのか、みんなで寄り添って静かにしてるよ。
子猫はママ猫がいないときには、外敵に見つからないように静かにしているってことを学んでいるんだろうか。
先生から説明を受ける。
なんと・・・ママ猫は妊娠していたって。
子猫を産んで3か月、ありうることなんだよね。
産後の激ヤセがようやくこの頃落ち着いてきたと思ったところだったのに。
本当に今回実行できなかったら、9月か10月にまた子猫を産んでいたところだった。
ホッとしたけど、生まれてくるはずだった子には可哀そうなことをした。
忘れないからね、お星さまになった猫達のこと。
キジママのほうはしていなかったそう。
クルマを走らせ、猫屋敷に到着。
窓辺に旦那様が座っているのが見える。
チャトラが帰って来るのが待ち遠しくって、起き上がって待っててくれたんだね。

キャリーから出して抱っこする。
見慣れた景色にホッとしているみたい。
窓越しに旦那様に「ただいま」の挨拶。
やはり色々と気になるらしくまだ少しふらつく足で子猫たちのケージ回りをうろうろする。

あの、立派なタマタマはすっかり小さくなってしまった。
でもまだ白よりはしっかり形が残ってるなぁ。
チャトラ、お疲れ様、今夜はゆっくり休んでね。
8月24日(木)
朝、いつものように猫屋敷へ。
チャトラ、昨日はまだ足がふらふらしてたし心配だな。
もう一泊させてもらえばよかったのかな。
「おはようございます~」
チャトラ、玄関前でニャゴニャゴ言ってる。
「おはようございます。昨日は、ご苦労さんでした。」奥様が出てきた。
チャトラ、早速スリスリ~っと甘えてる。

「昨夜さぁ~、チャトラをうちに入れたんだけどね、もうずっとこんな調子でスリスリ甘えっぱなしで。
私にも、うちの人にも~、朝になってもま~だこんな調子で甘えてて。」
良かった、家に入れてもらって休めたんだね。
しかも超甘えてるって♪
「あんまり家の中に入れてると癖になっちゃうから、さっき出したんだけどね。」
「やっぱり家がいいんですね。この家の子だもんね、チャトラ。よかったねぇ~いっぱいスリスリできたんかい~帰ってこられてよかったねぇ」
甘えぱなしなチャトラをナデナデしながら言う。
その後も奥様が庭をいったり来たり、動くたびに足元にスリついて一緒に移動~。
「ほらほら~危ないよぉ。踏んじゃうがねぇ。ほらほら~」
猫はあんまり好きじゃないって言ってた奥様は嬉しそうにチャトラを撫でた。
押しつけがましくチャトラの去勢をしちゃった感があるけど、帰ってきたチャトラの可愛さっぷりに昨夜はご夫婦で明るい会話ができたに違いない。
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